リサ・ライザネック・チャペル、石川直、武田真治、小島瑠璃子、米所裕夢

 武田真治と小島瑠璃子が、今夏に上演される『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』のスペシャルサポーターに就任。10日、都内でおこなれた製作発表記者会見に出席した。このなかで武田は、東京初日公演にプレイヤーとしてゲスト出演することが発表されると、「涙が出る思い。『ブラスト!』の皆さんの胸を借りて、世界の音楽を体験したい」と喜んだ。この日は「ブラスト!」キャストの石川直、米所裕夢、リサ・ライザネック・チャペルも出席。約3分間の生演奏を披露し、本公演の魅力を伝えた。

 「ブラスト!」は60種類以上の楽器を使い、魅せる音楽集団。舞台では、出演者がステージをところ狭しと動き回り演奏。超絶技巧だけでなく、魅せること、楽しませることにこだわったパフォーマンスを繰り広げる。過去にはトニー賞やエミー賞を受賞。日本では2003年に初上陸し、東京・大阪全30公演が完売する大ヒットを達成。以降もツアーを実施するなど、人気を集めている。

 その「ブラスト!」が今年、ディズニー音楽を独創的なアレンジとパフォーマンスで魅せる『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』を7月15日から9月2日まで各地で上演する。これまでメインキャストとして出演してきたドラマーでパーカッションの石川直は20年目のこの公演を節目に卒業することを決めている。

石川直

 「ブラスト!」の魅力を、石川は「台詞もなく音楽とパフォーマンスだけで感情や情熱、喜びを伝えられる。その魅力に取りつかれた自分がいる。魔法にかかった時間。ディズニーは魔法の最高峰。相性は抜群」、米所は「稽古が1カ月半、朝からは夜までやる。同じ宿舎に泊まって同じ時間にスタートして、同じ時間で終わる。より完成度が高いものが届けられる」とチーム力もパフォーマン向上に繋がるとした。

小島瑠璃子

 スペシャルサポーターを務める武田は「音楽は筋肉の叫び。ブラストは情熱を表現できる最たるもの。サポーターになり興奮している」と喜んだ。小学校はブラスバンド、中学校と吹奏楽部に所属していたという小島は「飛び上がるほど嬉しかった。公演が心待ち」と期待を膨らませた。

 この日は東京初日となる8月20日の公演に、サクソフォンとして武田がゲスト出演することが決まったと発表。「ブラスト!」のなかでもサックスが加わるのは稀で、武田は「凄いこと。涙が出る思い。『ブラスト!』のみなさんの胸を借りて、世界の音楽を体験したい」と意気込んだ。

武田真治

 「ブラスト!」は演奏だけでなく、振りもおこなうなど、体力的にもハードだ。石川は「アスリート的な要素もある」と語れば、米所も「普段使わない筋肉を使うので、トレーニングはやります」と明かした。

 そんな演奏面だけでなく体力も求められる公演。近年、引き締まった筋肉美がクローズアップされている武田は、昨年のNHK紅白歌合戦にも天童よしみの歌唱場面にゲスト出演し、腕立て伏せからのサックスプレーを披露したこともあって「経験を積み重ねてきました」と意気揚々。

 それでも「自分の間合いで呼吸できないと辛いじゃないですか。振付だけでも息が上がるのに、ロングトーンをやったりととても辛い。それが2時間。2時間ずっと演出に合わせた呼吸をやる」と、どれだけ過酷なものなのかを力説した。

米所裕夢

 またこの日は、石川直、米所裕夢、リサ・ライザネック・チャペルによる生演奏も披露された。本公演の魅力を伝えようと2分半の尺で10曲ほど演奏した。この日用にアレンジしたのは米所。「ディズニーの音楽はどれも印象深い。なので短くすることで印象が薄れないようにアレンジしました」、石川も「ブラストの魅力を3人で2分半で伝えるのは難しい」としたが、目の前で体感した武田と小島は感激の様子。

 武田は「ラッパはまだ2人ですよ。公演では35人。3人でこの迫力ですから」、小島は「迫力もあるけど、楽器一つひとつが繊細で、音が1つ1つ丸い。吹奏楽をやっている人も見てほしいし、やっていない人もディズニーを入り口に見てほしい」と称えた。

リサ・ライザネック・チャペル

 その後、囲み取材に応じた石川、武田、小島。石川は「2人にサポートやって頂けることはありがたい。令和最初の『ブラスト!』。ハッピーで縁起の良いスタートが切れたら。また20年に一つの節目として卒業。とにかく全国に行って、全ての箇所の公演で最高のチーム、最高のパフォーマンスを見せたい」と意気込み。

 武田は「ブラストの魅力を広めるお手伝いだけでも嬉しい。ダメ元でお願いしたら参加できることになった、この上ない幸せ。世界の基準を僕のせいで下げることがないようにしたい。吹奏楽で命を燃やすこと、体を使って汗をかくこと、音楽に触れることは健全な成長にも繋がると思う。学校関係者の方にも伝えたい」。

 小島は「ぜひ会場に見に来てほしい、生の音は体を震わせる。音楽に親しみのある人もそうでない人もぜひ会場に来て、見にほしい」と呼びかけた。

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