バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI「私たちがやりたい楽曲」今リアルな音
INTERVIEW

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI「私たちがやりたい楽曲」今リアルな音


記者:長澤智典

撮影:

掲載:19年04月10日

読了時間:約13分

それぞれが好きなお酒

――『NO LIMIT』には内容の深い歌詞が多いですが、メンバーたちの呑みまくる姿を投影した「さけっぱらだい酒☆」の歌詞も深い内容の歌詞だったりするのでしょうか。

大桃子サンライズ 「さけっぱらだい酒☆」はドラマ『ワカコ酒 Season4』の主題歌として作った楽曲です。原作の漫画『ワカコ酒』に出てくるお酒とおつまみの組み合わせを歌詞に用いています。私たちみんなお酒が好きなので、メンバーそれぞれの好きなお酒と歌詞がリンクしているという深みがあります。

――誰が、どのお酒の部分ですか?

大桃子サンライズ わたしはですね、ホッピーや、「サングリアは糖分高いから控えめっ! にして」のサングリア、あとはテキーラショット好きのテキーラですね。

――大桃子サンライズさん、大酒飲みですか?

大桃子サンライズ 酒に愛され、酒を愛した女です。テキーラを呑んだ夜には、ちょっと記憶が飛んだりもします (笑)。

望月みゆ 私のファンの愛称がみゆチィーズなのでチーズの部分と、普段から好きなキールの部分を歌ってるのは私です。

恋汐りんご しおが好きなお酒は白ワインと日本酒です。この歌詞に出てくる中で、汐りんっぽいなというところが、めろめろカクテルのところ。これは、見た目がすごく可愛くてカラフルな色のカクテル。味もジュースみたいで美味しいんですけど、じつはアルコール度数が高いから、「これは楽勝」と呑んでいると、気づいたらメロメロになっちゃいます。そうなっちゃうところが、気づいたら恋汐りんごにめろめろになってる感じと似ているなあと思います♡笑

恋汐りんご

ななせぐみ ぐみは、「ハイハイハイハイハイボール」のハイボールが好きです。<じつは弱い だけど気合い>のところも、ぐみっぽいなと思います。

ななせぐみ

恋汐りんご ちなみに、みさこは「唯一呑める大吟醸」のように、日本酒派です。

大桃子サンライズ (ゆず)ぽんは、ビールもホッピーも酎ハイ系もといろいろいけます。

――「SUMOU」は、前におこなった相撲に絡めたツアーのときの流れから来ているものなのでしょうか?

大桃子サンライズ そうです。あのとき「相撲」に込められたいろんな深い意味に気づいてから、うちらの中に「相撲心」が芽生えて、そこの影響は大きいと思います。

恋汐りんご 「はっけよい、のこった」という言葉に込めたすごく深い意味とかね。

望月みゆ そこには「頑張って残れよ」という想いも込められているように、「SUMOU」の歌詞にもその想いが同じく込められています。

恋汐りんご 今の時代だからこそ、その想いを届けたところは大きいかも知れないです。5月から始まる全国ツアーのタイトルを『令和元年!NAKAYOSHI幕府』と名付けて。「卒業や解散がアイドル業界にはすごく多い中、アイドル戦国時代と言われていたものの先の新しい道として、私たちバンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIは『NAKAYOSHI幕府』を作るから、みんなでこれからも頑張っていこうよ」という想いもあります。同時に、「SUMOU」の歌詞にも出てくるように、この時代の中で生き残るのは誰かというメッセージも詰め込んであります。

――歌詞に込めた想いはどれも、作家さんにメンバー自身が伝えた上で書いてもらった?

大桃子サンライズ そこは、曲によるんですけど。多くの楽曲の歌詞は、作家の方に書いてもらう前に、うちらから「こういうコンセプトでお願いします」とテーマを投げさせてもらいました。曲の感じだけをお願いして、作詞は完全にお任せしたのは「天国とブギー・ジャム」「ナナコロ!」「No no no no no no no Limit」だけですね。

――70年代ディスコ/ソウル調な「天国とブギー・ジャム」はとてもいい曲ですね。

大桃子サンライズ NONA REEVESさんがすごく好きなのと、「バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIの中に横ノリの曲があってもいいんじゃないか」という想いから、西寺郷太さんにお願いしました。

――<君の瞳はマーヴィン・ゲイね>という歌詞など、とても冴えていますよね。

恋汐りんご そこは、マーヴィン・ゲイのことも調べた上で歌いました(笑)。

大桃子サンライズ 「No no no no no no no Limit」には眠くなる音楽のブライアン・イーノも出てきます。でも、「眠っちゃダメ」と言ってるんですよね(笑)。この曲はthe telephonesの石毛輝さんに曲を書いていただきました。石毛さんへ依頼するときに、「アップテンポな感じだけど、リード曲感のない楽曲にしてください」とお願いをしたら、見事なまでに極上なアルバム曲をくださいました。しかしアルバムのタイトルを題名と歌詞に組み込んでくださっていて存在感はリード級です!(笑)

ななせぐみ さすが、石毛さんだね。

恋汐りんご  歌詞の文字数は少ないのに、大事な言葉が光って見えてくるセンスも凄いなと思います。

大桃子サンライズ 「No no no no no no no Limit」にはいろんな掛け声が入っていて、それも頑張って入れたので、ぜひライブでみんなにも叫んで欲しいです!!

――「イミ・ナイ・ダンス」の歌詞も、いい感じでぶっ飛んでいますよね。

大桃子サンライズ 「イミ・ナイ・ダンス」の歌詞は、すごく語感を大事にしています。歌詞をトリプルファイヤーの吉田靖直さんにお願いしたんですけど、めちゃくちゃなキーワードを送りまくって歌詞をお願いしたら、理想を遥かに超える完璧な歌詞に仕上げてくださいました。それもあって、「イミ・ナイ・ダンス」をアルバムのリード曲にまで持ってきちゃいました。

望月みゆ 「あんま覚えてない夜」の歌詞のセンスが良すぎておかわり依頼をしたくなり、「イミ・ナイ・ダンス」の歌詞も書いていただきました。

大桃子サンライズ 「イミ・ナイ・ダンス」も「あんま覚えてない夜」も、意外とメッセージ性が強いので、そこは深読みして欲しいですね。特に「あんま覚えてない夜」の歌詞は、先にみさこが「夏の終わり」「わかりにくいけど大人のエロさ」「色気」という3つのテーマしか投げてないのに、あの歌詞のセンスですからね。あれには感動しました。

――「おやすみmuse」の歌詞は、みさこさんとゆずさんが共作していますね。

大桃子サンライズ 「おやすみmuse」の歌詞は<女の子ってみんな良い意味でメンヘラだ>という部分を、みさこが「ゆずぽんに書いて欲しい」とお願いをしたことで生まれました。あの歌詞は、ゆずぽんが見た怖い夢が原作になっています。

望月みゆ 「夢の中で地獄を見た」みたいなことを言ってたよね。面白いのが、「おやすみmuse」で<おやすみ>と歌った次に流れる「No no no no no no no Limit」で「眠っちゃダメ」と歌っているところ。そう歌われちゃ眠れなくなるからね(笑)。

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