昨年4月に日本デビューした6人組ガールズグループのApril(エイプリル)が1月10日、Zepp DiverCity (TOKYO)で『HAPPY NEW YEAR 2019 ~DREAM LAND~』の東京公演をおこなった。約半年ぶりとなる日本でのステージで、16日にリリースされた2ndシングル「Oh-e-Oh」を引っさげて、東京と13日に開催された大阪の2公演をおこなうというもの。東京公演は「Oh-e-Oh」や日本デビュー曲「TinkerBell」などアンコール含め全25曲をパフォーマンスし、オーディエンスを楽しませた。April史上最大キャパとなったライブの模様をレポートする。【取材=村上順一】

皆さんと大切な思い出を作りたい

ナウン

 ステージにはアーチが設置され、後方にツリー型のドレープが美しいジョーゼット幕が天井から降り注ぐステージ。開演時刻になりメンバーを紹介したVTRが流れ、終了と同時に6人がステージにスタンバイ。切ないメロディラインと歌詞、ストリングスサウンドが印象的な2ndシングルのカップリング「The Blue Bird -Japanese ver.-」で幕を開けた。軽快でなめらかなダンスと歌で、爽やかなスタートとなった。3曲目は切ないメロディとポップなアレンジで魅せた「April Story」。メンバーは「皆さんと大切な思い出を作りたい」と嬉しい言葉を述べ、「The Blue Bird」を日本語で歌ったことでみんなの反応が気になるなど話した。

イェナ

 オーディエンスからの掛け声が響き渡り、続いてはウキウキさせてくれる歌とダンスで見せた「Glass Castle」を披露。そして、管楽器を吹くかのような振り付けが印象的な「Dream Candy」、そして、 <Baby you♪>のコール&レスポンスで一体感を作りあげてから「Muah!」へ突入。アゲアゲのナンバーでオーディエンスを楽しませた。

レイチェル

 「一緒に冬を感じてみませんか」と投げかけ、ここから冬をイメージしたセクションへ。まず届けられたのは「Story」、「Snowman」、そして、マイクスタンドを使用しパフォーマンスした「Stand By Me」と、この季節にピッタリのナンバーで会場を彩った。

 チェギョンとレイチェルが準備の為ステージを一旦後にし、ここでナウン、チェウォン、ジンソル、イェナの4人が今年の抱負を語るなどトークで盛り上がった。4人もステージから去り、リハの模様を撮影した映像に続いて、ここからはユニットセクションに突入。まずはチェギョンとレイチェルの2人で、韓国のシンガー・ソンミのカバー「Gashina」を披露。4人のダンサーをとともに机を使用したセクシーなダンスと歌声で魅了。

チェギョン

 続いて、ナウンとチェウォンが純白のドレスに身を包み、KARAのバラードナンバー「一番に私を抱きしめて」を情感を込めて透明感あふれる声で丁寧に歌いあげた。最後はジンソルとイェナがGD X TAEYANGの「GOOD BOY」とV.Iの「1,2,3!」を4人のバックダンサーとクールに決め、3組3様のカラフルなセクションとなった。

ジンソル

 続いて、ヘッドホンをして何と言っているのかを2人1組で当てるというゲームの模様がVTRで流れ、ファニーな6人のやりとりを観覧。VTR終了後はそれぞれスポーティな衣装にチェンジした6人が再びステージに登場し「Oh! My Mistake」で、ライブは再スタートを切った。ミラーボールが光を反射させる中、リズミカルなナンバーで盛り上げ、キュートな「Love Clock」、シンクロしたフォーメーションダンスが視覚的にも心地よさを与えてくれた「MAYDAY」と畳み掛けた。

エネルギーを沢山もらった

チェウォン

 そして、メンバー全員でのカバーステージへ。まずはKARAの「STEP」をバックダンサーも交え、アクティブなダンスと歌でエキサイティングな空間を作り、続いて、その盛り上がりを更にブーストさせるかのように、それぞれのカラーのジャケットを羽織りCELEB FIVEの「I wanna be a Celeb」を披露。この曲は英・歌手であるアンジー・ゴールド『Eat You Up』のカバーで、日本では荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」として一世風靡したナンバー。休みなく続くダンスに息を切らすほどの激しいダンスを魅せた6人だったが、そのパフォーマンスには「新しいAprilを見せたい」という想いが詰まっていた。

 楽しかったライブもとうとう佳境に入りラストスパートに突入。「BEEP」、「Jelly」、「WOW」とアップチューンで畳み掛けるが、衰えることのない研ぎ澄まされていくパフォーマンスに、会場から淀みない歓声が注がれた。そして、ラストのセクションに行く前に、このライブの感想として「エネルギーを沢山もらった」、「今年は沢山会えるといいな」とファンには嬉しい言葉を告げ、「YES SIR -Japanese ver.-」と「Oh-e-Oh -Japanese ver.-」を本編ラストに届けた。最新曲「Oh-e-Oh」は可愛らしいハイトーンボイスが印象的で、彼女たちの魅力を十二分に詰め込んだナンバーを届け、ステージを後にした。

April

 アンコールを求める声に応え、再びステージにメンバーが登場。「Angel Song」でアンコールはスタート。メンバーはステージから客席におり、笑顔でキャンディをオーディエンスに配ったり、日本デビュー曲「TinkerBell -Japanese ver.-」ではステージからサインボールを投げたりと楽しませた。「素敵な思い出をありがとうございました」と告げ、会場のみんなと記念写真を撮ることに。そして、名残惜しい空気感のなかラストにもう一度「Oh-e-Oh -Japanese ver.-」を披露し、『HAPPY NEW YEAR 2019 ~DREAM LAND~』の東京公演は大団円を迎えた。

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