佐野岳が映画主題歌を生歌唱、水樹奈々「愛を感じました」
佐野岳と水樹奈々、大森研一監督が22日、都内で開催された『ふたつの昨日と僕の未来』公開初日舞台挨拶に出席。佐野と大森監督が映画で主題歌で水樹が歌う「サーチライト」を歌唱、その歌に水樹が絶賛の言葉を贈る場面があった。
『ふたつの昨日と僕の未来』は、愛媛県新居浜市の市制80周年記念を兼ねて製作された作品で、『瀬戸内海賊物語』『海すずめ』などを手がけた、愛媛県出身の大森監督がメガホンをとる。ストーリーでは元マラソンランナーの主人公が、ある日パラレルワールドに通じる祠(ほこら)を発見、愛媛の数々の名所を舞台に、自分自身が順風満帆に生きる別世界と、過去に後悔を残した現世界との狭間で思いが揺れ動く様が描かれる。主題歌には同じく愛媛県新居浜市出身の水樹の歌う「サーチライト」が採用されている。
キャストには、主人公の青年・越智海斗役を佐野が担当。ヒロイン・矢野麻里乃役に相楽樹、海斗の妹・絵梨役を菅野莉央、そのほか菅谷哲也、神保悟志、久保田悠来、宮地真緒ら個性派が名を連ねている。
「サーチライト」では歌だけでなく、作詞も担当している水樹。作詞の際には、故郷の光景を思い出しつつ、映画の脚本や大森監督の方から送られる撮影の状況などを見て、想像を膨らませていたという。
この曲に対して佐野は「(この映画に)ぴったりの曲ですね。この映画を見終わった後で曲を聴くと、背中をポンと押された感じがしました」と絶賛。さらに「あと、耳から(メロディが)離れないですね」と、水樹の前で思わずサビを歌唱、そしてハッと我に返り「あ、ごめんなさい! 本人の目の前で歌っていた」などと驚いた声を出し、場内の笑いを誘う。
さらに大森監督も「聴いた時から、(僕も)口ずさんでいた」と同じく感想を漏らしながらサビを歌唱し、会場を沸かせる。
また、当初愛媛での映画先行上映の際、水樹の歌がリリース前で使えなかったという状況の時に、佐野と大森監督がラジオで「こんなイメージ」と歌唱していたことを告白。すると水樹は「そうなんですか? アカペラで? すごい! 聴きたい」とリクエスト。
大森監督が合いの手を入れる格好で佐野がサビのメロディを恥ずかしそうな表情で歌うと、水樹は「最高です! 嬉しいですね。愛を感じました」と親指を立て大喜びの表情を見せていた。
一方で今回自身の故郷・愛媛県新居浜市が映画の舞台となっていることに対し、水樹は喜びを語りつつ「ちょっと恥ずかしい気持ちになっちゃうんですよね。私にとっては当たり前の景色でも、小さい頃から見てきたものを大勢の人に見ていただくということで、公園デビューじゃないですけど…“どうか良い様に見てください”という不思議な緊張感がありました」と少し複雑な気持ちもあったことを明かしつつ「これを機に、新居浜に行きたいと思ってもらえれば」と映画とともに、地元をアピールした。