錦織博監督、窪田正孝と広瀬アリス

 窪田正孝と広瀬アリスが13日、都内で開催されたアニメ映画『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』完成披露舞台挨拶に登壇。劇中の主人公・カナタを演じる窪田は声優初挑戦、ヒロイン・ソラを演じたアリスは実写版の吹き替えは過去にあるがアニメ声優としては初。ともに初挑戦だった今回の収録を振り返った。

 スマホアプリ『モンスターストライク』をもとに、完全オリジナルストーリー。馴染みのキャラクターたちと映画オリジナルキャラクターが躍動する、壮大なアクションバトルエンターテイメント。東京から切り離された空中都市・旧東京と、残った新東京にいるモンスターと人間の物語。友情、共闘、成長といった普遍的なテーマを軸に構築している。

窪田正孝

 窪田は「最初はアリスさんがいなくてひとりぼっちでした。喉に力がはいってしまうのはあったけど、普段芝居しているよう感覚で臨みました」。激しい戦闘シーンでは「ちょっとだけマイクを離れて、でも台本がビラビラとなっちゃいけないから、隣に置いて演じて。『ウワー!』とか『ギャー!』とかやってました」と回顧。

 アリスが加わってからの収録はリラックスしたような雰囲気だったといい、2人とも裸足で臨んでいたという。窪田は「普段はメイクしてカメラがいるとスイッチが入るけど、今回はここだけ。だから何を着てもOKだから、リラックスした服を着てました」と振り返った。

広瀬アリス

 今回の収録は、先にセリフを収録してからキャラクターの口の動きや表情、芝居を作っていく「プレスコ」という手法を採用。収録時は「デッサン」のような絵を見ながらイメージを膨らませていたといい「後ろから大きい怪物が来るので逃げてください』とか言われて『ハッ!』とかやってました」とした。

 実際にアニメーションが加わった完成版を見た感想を、窪田は「まったく違うものに見えました。純粋に客観的見れて。普段知っている街並みもあって楽しかった」と感動した様子。錦織博監督も「声優さんの息遣いも拾ってアニメーションを付けたので、相乗効果。人物が息づいている」と手ごたえを示した。

 また、それぞれのキャラクターに似ているところはあるか、という質問では、窪田をアリスは「(カナタに)そっくりですよ。何にも染まっていないところが。だから逆にどんな色にもなれる」と絶賛。一方の窪田はアリスを「明るいよね。歩くパワーストーンみたい。横でお芝居していたけど、ソラの澄んだ声が印象的で、ハッピーなアリスさんから出てくる木漏れ日みたな声が良かった」とすると、アリスは「私めっちゃ明るい。根っから明るい。ハッピーだから」と笑顔を返した。

13年前の窪田正孝と広瀬アリス

 物語の舞台が13年前に切り離された旧東京でもあることから、この日は13年前の二人の写真も披露された。

 窪田は高校時代の17歳の写真。「この時はお芝居を始めた頃でしたね。記憶は一切ないけど、イヤホンしながら街を歩けばかっこいいと思っていた時代」と苦笑い。当時の自身に声をかけるなら「友達いっぱい作っておけよ、と言いたいですね。当時はいたけど限定的だったから。いろんな人と話すと人生楽しくなるよって」と語った。

 一方、小学5年の頃の写真が披露されたアリス。「バスケに夢中でしたね。毎日市民プールに行って真っ黒になっていて。一番、男の子に間違えられてた時期。この1年後にスカウトされました」とし、声をかけるなら「このあと女優なるよと言いたい。このときはバスケの選手になりたかったから。女優になると思っていなかった。テレビもまったく見なかった子だったので」と述べた。

13年前の窪田正孝

13年前の広瀬アリス

 窪田は、13年前のアリスの写真に「小学校5年生? めっちゃ完成されている」と驚いた。

 なお、「モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ」は、10月5日に全国公開される。【取材・撮影=木村陽仁】

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