ゆにばーす・はら

 お笑いコンビ「ゆにばーす」のはらが20日、都内で『ゆにばーす はらの #詐欺メイク』(世界文化社刊/8月8日発売)の発売を記念し「トーク&メイク実演会」を実施。InstagramなどSNSで別人のように美人に生まれ変わると話題の“詐欺メイク”の実演をおこなった。ゆにばーすはイベント前には報道陣による囲み取材に応じ、はらは詐欺メイクに目覚めたきっかけとして「詐欺メイクで自撮りをやって、5分で80人くらいの男性からネットでアプローチされたことが自信につながった」と明かした。

 ゆにばーすのはらは、現在16万人を超えるフォロワーを持つ自身のInstagramで「この美女は誰?」と“詐欺メイク”で話題になっているお笑い芸人。そのメイクの腕前は、呼び名通り別人と見間違えるほどで美容雑誌でも特集が組まれている。

 『ゆにばーす はらの #詐欺メイク』では、自身のメイク術を余すことなく紹介した初のメイク本。「はらの美人七変化」と題し、様々なスタイルに変身できる詐欺メイク術を紹介。また、自撮りテクニックやスキンケア方法なども収録している。

 イベントでは、会場に集まった観衆の前ではらがお笑いコンビ・猫塾の田辺智加にメイクを実演で施した。田辺は「変れてすごい楽しかったです。いつも赤みのある鼻や肌がコンプレックスなのでやってみたいと思いました」と満面の笑みを浮かべた。はらは「自分と人とでは全然違うなと改めて思いましたし、詐欺メイクをこうして広めることが出来て嬉しかったです」と述べた。

後輩芸人・猫塾の田辺のBefore(C)YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.

後輩芸人・猫塾の田辺のAfter(C)YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.

 囲み取材では、ゆにばーす相方の川瀬名人が「なかなか芸人でビジュアルを押し出した本を出すというのはなかったと思うので、すごいですよね」とコメント。はらは「すごくたくさんのコメントを頂きました。同期にご飯奢ってくれと言われて。それから、親戚のおばさんに一族から本が出たと大騒ぎになっていると言われました」と周囲からの反応について話す。

 詐欺メイクに目覚めたきっかけとして、はらは「19歳くらいの時に詐欺メイクで自撮りをやって、5分で80人くらいの男性からネットでアプローチされたことが自信につながってやり続けた結果が本になって嬉しいです」と語る。

 その中で実際に1人に会ったという、はら。「詐欺メイクと自分を調和した格好で行って、だんだん近づいて行くと『具合悪いんで帰ります』と言って、その後は何もなかったです」と現実の厳しさを思い知ったと言う。

 自身のお気に入りのメイクについて、はらは「海外セレブは一番気に入ってます。あと花嫁姿がお気に入りです。この顔からかけ離れた格好ができて嬉しかったです」と言う。相方は「詐欺なのか何なのか、禁固5年くらいの刑ですよね(笑)。これで騙されたら」とそのメイク術の高さに舌を巻く。

 その海外セレブ風メイクについて、はらは「リタ・オラさんとレディー・ガガさんをミックスした感じですね。上唇をぽってりできたというところと、一重を感じさせない二重、そして盛ってない胸元がポイントです」とメイクのポイントを明かす。

イベントのもよう

 相方は「不思議ですよね。ふすま一枚隔てたところに彼女の弟がいて、そこでこんな自撮りやって間違って開けたら大変なことになりますよ」とはらの自宅でのメイク風景を想像し語る。これに対し、はらは「ネットニュースになってからは、シャッター音を無音にしました」と家族に気づかれない様に気を使っていると言う。

 また、メイクが映えそうとお笑い芸人の椿鬼奴に海外セレブ風メイクを施したいと願望を明かした。川瀬も「鬼奴さんならそのままネタになりそうですね」と頷いた。

 昨年のテレビ朝日系『M-1グランプリ』ではファイナリストにまでなっているゆにばーす。川瀬は「あんまりメイク本は出して欲しくなかったけど、止めたら、僕がM-1で優勝を目指すことを止められる権利をはらにも与えてしまうなと思って。よく考えたら、メイク本に興味ある方と僕らの漫才に興味ある方はあんまり被らないと思うので良かったと思います」と本音を漏らした。

 今後の目標について、はらは「一重のままでも可愛く見えるようなメイクをやってみたい」とさらにメイク術を極めていくつもりの様子。本の売り上げについては「又吉さんを超えたい」とお笑いコンビ・ピースの又吉直樹が2015年に芥川賞を受賞した『火花』(文藝春秋)の上を目指すと冗談気味に言い、川瀬は「えらい大きく出たな!」とツッコんだ。【取材・撮影=松尾模糊】

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