仲間が導いて連れて来てくれた15周年
――さて、改めて15年走り続けて来て良かったなと思えた瞬間はどこにありますか。
自分の周りにいるスタッフさんと小さな喜びや楽しみ、幸せを分かち合えた時がやって来て良かったなと思えます。私の流れが特殊で路上ライブで出会った人たちとレコード会社を立ち上げてイチからやって来たので、仲間とともに作って来た15年だと思います。私の力ではなく仲間が導いて連れて来てくれた15周年だと思います。そのメンバーと一緒に毎年行うライブだったり、食事に行ったりした時も思い出話をしながら来年も頑張ろうという話ができるタイミングがあると、15年続けて来て良かったなと一番喜びを感じれるんです。
――仲間と紡いだ15年だったわけですね。その中で孤独というものはどのように捉えていますか。
孤独は楽曲制作ですね。そこは一人で向き合わなければいけないところだからです。毎日いろんな仕事がある中で、自分がどのように目標に向かって達成していくかというのは個人の孤独な戦いだと思います。そこに苦悩やもがきがその都度あるんです。それを忘れさせてくれるタイミングを作ってくれているのが周りの仲間だと思います。
光と影は2つで1つだと思います。光しかないようなものにもちゃんと影はあって、その影の濃さも光がなければ理解出来ないんです。孤独だけだと夢は叶わない、扉は開かないと思います。色んな人たちのサポートがあって自分が頑張れる環境が生まれるので、光と影は必要な要素だと思います。
――確かにそうかも知れませんね。さて、8月20日は毎年恒例となっているライブ『Ai Kawashima 15th anniversary〜BIRTH〜』が昭和女子大学 人見記念講堂であります。過去15回開催してきたライブですが、敢えてひとつあげるならどのライブが思い出として強く残ってますか。
難しいですね…。敢えてひとつあげるならアコースティック形式でやった3年前のライブ『Ai Kawashima Concert 2015 “ノスタルジック メロディー”』です。それまでずっとフルバンド形式だったのですが、初めて少人数のアコースティックでチャレンジしました。やる前まですごい緊張感があって。バンドだと全員で音を引っ張っていっている感覚なんですけど、アコースティックは歌が引っ張って行かなければいけないという感じがあって。
――小編成だと歌への比重が変わりますよね。
そうなんです。それと、観に来てくれるお客さんがアコースティックライブをどういった受け止め方をしてくれるのかというのもありました。でもその挑戦がきっかけでこの数年はテーマを明確に決めて、ステージを作っているのでキーポイントとなったライブでした。
――最後にライブへの意気込みをお願い致します。
私のアーティスト人生の中でも大切にしているライブなので、今年もしっかり完全燃焼出来るようにと思っています。自分を燃やし尽くすというのは凄く難しいと思うんですけど、「燃え尽きたい」という思いで臨みます。












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