KREVAが11日、東京・銀座のGinza Sony Park Studioから公開生放送された、TOKYO FM『JA全農 COUNTDOWN JAPAN』に出演。昨年はソロだけでなく、KICK THE CAN CREWが完全復活するなど活発な活動を見せたが、多忙のなかで「初めて音楽がつまらないと思った時期があった」と音楽への意欲を失いかけた事を告白。その状況から抜け出すきっかけを作ったのは22日発売のアルバム『存在感』収録曲「健康」であると明かした。

スランプから抜け出した「健康」

 『COUNTDOWN JAPAN』(毎週土曜午後1時~1時55分)は、放送週に最も聴かれた曲を独自の集計方法によるランキングで紹介。また、アーティストなどのゲストを迎え、ゲストの意外な一面がわかるベスト3、元気の源となる食べ物“パワーフード”などについてトークを繰り広げる番組。DJでタレントのジョージ・ウィリアムズと歌手の安田レイがパーソナリティーを務めている。今回は9日にオープンしたTOKYO FM Ginza Sony Park Studioから初めての生放送をおこなった。

 この日の公開生放送にゲスト出演したKREVA。22日には、ソロとしては約1年半ぶりとなるアルバム『存在感』の発売を控えているが、この作品について、思い付きをそのままパッケージにするように心掛けたという。

 そのKREVAは昨年、ソロとしても2月にアルバム『嘘と煩悩』を発売。更に、デビュー20周年を機にKICK THE CAN CREWが完全復活。8月には14年ぶりのアルバムとなる『KICK!』を発売。13年ぶりの全国ツアーも実施するなど、ソロ、グループ両面において充実した活動を送った。

 しかし、そうした多忙を極める日々のなかで「初めて音楽がつまらないなと思うようになった時期があった」と、音楽への意欲が失いかけた時期があったと告白。それから抜け出すきっかけを作ったのは今作に収録されている新曲「健康」だったとし、同曲が最初に出来上がった後に“制作魂”に火が付いたと明かした。

 アルバムのタイトルについては口が言いたがっている言葉として「存在感」が一番インパクトがあったと語った。

 番組ではその新曲「健康」について「40になったら健康の話しかしてないと聞いたことが、今、本当に周り見たら『あれが肝臓に良いらしいよ』とかそういう話ばっかりしていて(笑)」とその背景について述べた。

 KREVAは曲制作について、“頑張れソング”が世の中には多いので、説教ソングを作るという気持ちで書いていると話す。また、ソロではディテールにまでこだわる反面、KICK THE CAN CREWでは現場の流れに身を任せると話す。

意外な素顔を探る

 番組では、ゲストの意外な素顔を探るコーナーとして今回は「食べられるようになって良かったベスト3」と題し、KREVAは3位にうなぎ、2位にセロリ、そして1位にフルーツ入りサラダであることを発表。KREVAは「食べれないものがあるということは、もったいないと思って。5か年計画で苦手な食べ物を克服した」と5年もの歳月をかけて少しずつ食べれるようになったと話す。

 フルーツ入りサラダについて、KREVAは「ハンバーグの上にパイナップルが乗っていたりした時に、何そのコンビネーション? と思って(笑)。最近は食べれるようになって、クレソンとみかんの組み合わせが好き」と明かす。

 高校の時は江戸川・葛西にいたというKREVA。元気の出るパワーフードはマグロだと言う。葛西臨海水族園が初めて訪れた水族館だと言い、友達が水槽の中を止まらずに泳ぎ続けるマグロの姿を見て「これ、絶対美味いやん!」と言ったことが忘れられず、それ以来マグロが好きだというエピソードを語った。

 また、曲が流れる間にスタジオ前に集まったファンと記念撮影をおこなう場面も。ファンの歓声に応え、笑顔で手を振る姿が印象的だった。

 9月8日には“KREVAの日”として、Zepp Osaka Baysideでワンマンライブ『クレバの日スペシャルライブ~大阪編~』を開催。ゲストに三浦大知や絢香、女優の高畑充希などを迎える。KREVAは「でっかい一つのショーみたいなものにしたいなと思っていて、そういう風にできるんじゃないかなと」コメント。

 さらに、今後の活動について「来年ソロ15周年を迎えるので「結構祭りな年になると思うので、今の内から体力づくりをしていきたい」と意気込んだ。【取材=松尾模糊】

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