U-KISS、中野公演で真のエンターテインメントを体現
U-KISS、中野サンプラザ(撮影・田中聖太郎)
[ライブレポート]韓国の7人組ボーカルダンスグループU-KISSが8月16日から日本ツアー『U-KISS JAPAN LIVE TOUR 2015 ~Action~』を敢行している。
2008年に韓国でデビューした彼らは、リーダーのスヒョンを中心にフン、イライ、キソプ、ケビン、ジュンからなるグループ。2014年にオリジナルメンバーのAJが学業専念のため活動を休止、変わりに最年少のジュンが加入し、現在の体制となった。
2011年にはアルバム『Tick Tack』で日本でもデビューを果たし、リリースした楽曲はすべてチャートの上位に食い込むなど、今や日本でも指折りのK-POPスターとして人気を博している。
日本でのツアーは早くも今年で4回目となる彼ら。いずれも大盛況と、今や押しも押されもせぬ人気グループの一つとなった彼ら。今回は19日に東京・中野サンプラザで行われた夜講演の模様から、彼らのこの爆発的な人気の秘密を探っていきたい。 【取材・桂 伸也】
「彼らが来るッ!」会場は歓声に
定刻。スッと会場の照明が落ちる。その中で観衆の持つペンライトが小刻みに揺れていた。その揺れには「いよいよ彼らが来るッ!」と、U-KISSのメンバーが現れることを心から楽しみに待つ意味が込められているようにも思えた。
そして舞台スクリーンに打ち出された「U-KISS」の文字。その表示だけで会場には怒涛のような歓声が上がった。さらに一人、また一人とU-KISSのメンバーが映し出されるとともに、また大きな歓声が会場を貫く。会場中を飛び交う、スポットライトの光。観衆の興奮も落ち着いたところで、いよいよU-KISSのメンバーは登場した。ステージに組まれたピラミッドのセット。そこにマントをまとい、静かにたたずむ6人がいた。オープニングナンバーは「if...」。少し切なくも、力強い歌。熱狂した声を上げていた観衆は、静かに彼らの歌に耳を傾け、ずっとその姿を逃さず追っていた。
続いて彼らはマントを取り、彼らの真骨頂ともいえる、躍動感あふれるプレーへ。彼らの姿は「とにかくカッコいい」。そう思わせる要因は、彼らの整ったルックスだけのものではない。一糸乱れぬダンスのテクニックでもない、秀逸な歌やハーモニーというだけでもない。その一つ一つに全く妥協を許さない真剣な姿勢にあるといっていい。すべてに高いレベルをクリヤーした結果があるからこそ、素直に「カッコいい」と思える。「みなさん、楽しいですか!? 楽しいですか!」スヒョンが叫び、その声に合わせて「Yeah!」と叫ぶ観衆。