X JAPANのToshlが「優しい」一面と話題に

Toshl

 X JAPANのToshl(Vo)が洗脳騒動の真相を語った。15億円にも及ぶ上納金を納めていたことなどを明かし、「自分では良い事してるって意識です」と当時の心境を述べた。2007年にX JAPANを再結成した際も洗脳は解けてなかったという。

 17日放送された、フジテレビ系『ダウンタウンなう』の「本音でハシゴ酒」にToshlがゲスト出演。1998年にマスコミなどが報じた「洗脳騒動」について語った。Toshlは、1997年に舞台で共演した女優と結婚。その時に妻の紹介で自己啓発セミナーに参加するようになったという。その年にX JAPANの脱退を宣言。X JAPANは解散を余儀なくされた。

 番組MCのダウンタウン浜田雅功が「どこまで洗脳されてたんですか? 報道ではお金もずいぶん取られてたし」と質問。Toshlは「はい、そういうもの(財産など)は全部差し出す」と完全に従順していたことを告白。番組プレゼンターの俳優・坂上忍が「ちなみにおいくらほど?」と具体的な金額を尋ねると「だいたい15億円ぐらい」と驚きの金額を明かした。

 Toshlは「報道のせいで、団体が叩かれて潰れてしまった。自分のせいだと思い込んでしまったし、暴力とともにそう刷り込まれた」と団体の非道を激白。番組MCのダウンタウン松本人志は「Toshlさんね、本当にいい人なんですよ。こういう人を餌食にする悪い奴らがおんねん。許せへんな」と怒りをあらわにした。

 Toshlは「暴力も自分の為にやってもらっていると思い込んじゃうんです」と巧妙な団体のやり方を説明。2007年の再結成時も、資金を目的とした団体の指示での活動再開だったと明かした。それから3年後、2010年に団体を脱退し妻とも離婚、自己破産してやっと洗脳から解放されたという。

 松本は「何でここまでの前に、離婚とかセミナー脱退はしなかったんですか?」と質問。Toshlは「逃げたのは2009年くらい。でも、拉致されて連れ戻されました」と答えた。この日のゲストコメンテーターでタレントおのののかが「警察に通報とかできないんですか?」と聞くと「もちろん、警察には何度も行きました」と警察も積極的介入できなかったことを明かした。

 Toshlは「洗脳されてる間は、良い事してるって意識です。社会がが全部悪くてセミナーが正しいんだって思いこんでました」と当時を振り返り「X JAPANに戻れと言われたときに少しおかしいんじゃないかと思った。それでも100パーセント解けてるわけじゃなくて。後で、自己破産するときに裁判をしなくてはいけなくて陳述書を自分で書いていくんです。そのうちに段々と自分が洗脳されていたことに気づいてくる」と立ち直るまでの長い道のりを語った。

 Toshlは2014年8月に放送された、TBS系『中居正広の金曜日のスマたちへ』で「洗脳騒動」について「長い間自分を見失っていた。その時はそれが必然だろうと自分に思い聞かせていた。今考えてみればかなりの極限の状態だったと思います」と語り、「人生はやり直せるし、何があっても一歩踏み出せる。自分の考えを変えることで環境も変わってくると思うので一歩を踏み出してほしい」と同じく苦しんでいる人々へエールを送っていた。

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