STU48が変化の兆しを見せた。1月31日発売の4thシングル「無謀な夢は覚めることがない」はこれまでの爽やかな印象とは異なる前衛的なナンバー。センターは不動の瀧野由美子。MVの撮影は日本のウユニ塩湖とも言われる香川県の父母ヶ浜で行い、約3年間での変化を「動」と「静」で表した。総勢46人による群舞ダンスを取り入れるなど、新しいSTU48の幕開けを感じさせる。今回は選抜メンバーのうち、今村美月、中村舞、沖侑果、矢野帆夏にインタビューを行った。【取材=木村武雄/撮影=冨田味我】
それぞれの個性
インタビューを行ったのは、今村が新キャプテンに就任する前だった。4人とも今年新成人を迎え個人としても新たな節目を迎えた。本媒体でのインタビューは、前回行った今村を除き初めて。まずはパーソナルに踏み込んでみる。
最初に、最近ハマっているものを聞いた。インタビュー中、相槌が多かった沖は「えのき…です。きのこの…」、中村は「かき氷です、年中ハマってます。エスプーマソースがかかっているものが好きで」…、広島出身の矢野は「汁なし担々麺です。広島が発祥なんですよ」、前回ギターにハマっていると話していた今村は「もつ鍋です。舞台で博多に行っていて。焼き肉のホルモンが嫌いで食わず嫌いになっていたんですけど、食べたら美味しくて3日連続で食べました」。そう語り、爽やかな笑みを浮かべた。
昨年夏に開催したAKB48との合同握手会で、劇場公演に見に行ったことがあるAKB48の武藤十夢から「舞Qに一目ぼれした」と言われたのは中村。
中村舞「すごく嬉しかったです。その後もお話しすることもできて。私結構、人見知りで自分から先輩に話しかけることがないタイプ。話しかけて下さって仲良くなれました」。
――グループだと前に出ないと埋もれてしまうこともありますが、その辺は?
中村舞「結構、消極的なタイプだから直さないと…。でも直しすぎると自分じゃなくなる気もするので、毎日葛藤しています」。
――自分の武器は?
中村舞「ないんですよね…」
沖侑果「バレエとか?」
中村舞「でも自分ではそう思っていなくて、何なんだろうなと…」
――SHOWROOMを積極的に使っていますよね?
中村舞「今はSHOWROOMが一番、ファンの人に発信できる場所だと思っていて、そういうところで楽しくやっています。握手会や公演に来られない方もいらっしゃいますし、配信だったら色んな方とコミュニケーションすることができますので」
文章を書くのが好きで、中学生時代にももいろクローバーZの「オレンジノート」を題材に小説を書いたことがあった沖。その作曲者・ツキダタダシ氏は今回の「無謀な夢は覚めることがない」で作曲を手掛けている。
――ももクロの「オレンジノート」が好きだったんですよね?
沖侑果「好きです! 一緒なんですよ。作曲者さんが! 『オレンジノート』が一番書きやすくて小説を書いていたので本当に嬉しかったです」
――どれぐらい嬉しかった?
沖侑果「『えーーーーーー!』というぐらい嬉しかったです(笑)。クレジットを見るまでは分からなくて。でも名前を見て一発で分かりました! 中学の頃、ももクロさんの応援サイトを勝手に作っていたんですよ! 楽曲の欄には作詞や作曲された方の名前を書いていたので、それで覚えていました」
――では、沖さんにとってもこの曲は特別な曲?
沖侑果「はい! そうです! ツキダさんは岡山でもCMソングを作っていて馴染みがあります。思い入れは強くなりました」
矢野は歌唱力が高く評価されており、先の合同握手会では歌唱力に定評がある岡田奈々と門脇実優菜ともにオープニングアクトを務め「青い檸檬」を歌った。『AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』でも本戦に出場している。
――もともと歌うのが好きだった?
矢野帆夏「好きです!」
――加入前に歌手になりたいというのは?
矢野帆夏「夢が『歌手』ということではないのですが、歌うのは好きです。夢はこれから見つけていこうと思うんですけど、小学校の頃に合唱団に入っていて、そこから興味を持ちました」
――では自分でボイトレも?
矢野帆夏「カラオケがボイトレです! プライベートでもカラオケに結構行くんです。それぐらい好きです!」