Sonar Pocket「僕らの音楽にしっかり出会ってほしい」今こそ届けたい想い
INTERVIEW

Sonar Pocket「僕らの音楽にしっかり出会ってほしい」今こそ届けたい想い


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年04月10日

読了時間:約12分

 昨年メジャーデビュー10周年を迎えたSonar Pocketが4月10日、通算31枚目となるシングル「好き」をリリースする。7月20日に初野外ライブ『Welcome to ソナポケスパーランド』の開催も決定し、現在全国ツアー『Sonnar Pocket 10th Anniversary Tour flower』も後半戦。昨年10月から「笑顔の花を咲かせる」をテーマに半年間に及んだロングツアーも東京と沖縄公演の2カ所を残すのみとなった。今作はそのツアー中に完成させたバラードナンバーで、ソナポケの原点回帰ともいえる1曲に仕上がった。インタビューではツアー前半戦のエピソード、時代の流れとともに歌詞の書き方にも大きな変化があったという今作の制作背景や、「好き」の歌詞にも登場する<自分勝手なルール>にちなんで、3人の「自分ルール」について話を聞いた。【取材=村上順一/撮影=大西 基】

ツアー前半戦を振り返る

eyeron

――ツアーも後半戦に突入しましたが、前半戦を振り返るといかがですか。

matty 今回は本数も多いので、久々に行けた街もありました。3年以上行けてなかったところもあったんですけど、音でそのタイムラグが埋められた感覚がありましたし、会場毎に次に会う約束が出来たようなライブが出来ました。それもあって今もライブへのやりがいを感じながら回れています。

eyeron 昨年リリースしたアルバム『flower』とデビュー10周年を記念したセットリストを詰め込んだツアーなので、新しい僕らを見せる事が出来たし、新旧のSonar Pocketが見せられたライブが出来たんじゃないかなと思います。10年分の感謝の気持ちとまた新たな約束をしに回っている感覚があります。その中でアンケートを取っているんですけど、「楽しかった」という好評の声も上がっているので、順調にツアーを進めていると思います。

――見せ方にも変化が?

eyeron 今回、新たに女性の演出家の方に入ってもらったので、女性らしい演出もあったので、今までにない僕らを見れたと言ってくれた人もいて。前回のツアーは3人だけで全国を回ったのですが、今回はダンサーや映像も使ったので、エンターテインメントとして良いライブになっていると思います。

ko-dai 『flower』というところでも、しっかりと笑顔の花を咲かせて行けていると感じました。やっぱりみんながいるからステージに立てていますし、新しい楽曲も世に送り出していけると改めて感じることが出来た前半戦でした。今までの10年というものをより大切にしたいと思える時間でした。

――『flower』の新曲をライブでやってみて印象が変わった曲はありましたか。

matty 僕は「つぼみ」でした。この曲でアコギを弾いているんですけど、イントロは3人で呼吸を合わせてせーので入るんですけど、それがまたいい緊張感があって、トラック的にもループチックなところもあって、歌詞も熱いものがあるので、お客さんとの一体感がすごく生まれる曲になりました。それが印象的でした。

eyeron アルバムの一曲目にもなっている「Phoenix」です。ツアー前半戦では1曲目にやらせてもらっていて、今までの僕らにはなかった曲調だったので、最初はどういう反応になるのか思ったんですけど、お客さんのボルテージも上がる曲で試してみて入り口の曲として、すごく良かったんです。

ko-dai 僕は楽曲を作っている時からライブを想定していたので、びっくりするようなことはなかったんです。こうなって欲しいなという思いがライブでしっかりと合致しました。今後半戦も残すところわずかですが、結束も強くなっていますし、7月の野外ワンマンも決定して、次に会える約束も出来ているので、これで10周年が終わりではなく、11周年に向けて一緒に盛り上げて欲しいです。すごく前向きなツアーになっています。

――その7月20日のナガシマスパーランドでの『Welcome to ソナポケスパーランド』なのですが、1日に2公演と皆さんは体力勝負の所もありますね。

eyeron 確かに真夏ということで、体力の不安もありますけど、ワクワクが勝っていますね。昼公演と夜公演と違った見せ方が出来ますから。

ko-dai とりあえず高地トレーニングに行こうか?

eyeron いいね!

ko-dai 曲が120曲ぐらいあるので、リクエストでやれる楽曲という所で、単純に1公演だと約20曲ぐらいしか出来なくて、2公演なら倍の40曲出来るじゃないですか? 今のツアーでも100曲ぐらい寝かせている状態なので、いつも応援してくれている人たちと一緒に曲を決められたら、みんな満足してもらえるものになるんじゃないかなというところで、リクエストを募っての2公演なんです。

eyeron 単純に昼と夜で景色も変わりますから。なので、昼と夜でやることもガラッと変えて、楽しい思い出を作ろうというのがコンセプトです。

――色んな方の野外ライブを観てきていると思いますが、印象的なライブはありましたか。

eyeron 生で観たことはないんですけど、同じ場所で湘南乃風さんがやっているんです。なので、それを一回映像で観てから挑みたいです。

――そういった映像を観てからライブに臨むこともあるんですか。

eyeron 今までは僕はあまりないです。

ko-dai 僕は観て「こういう事も出来るのか」と考える事もあります。それで演出家さんと話したりします。

matty 僕も基本的にはないです。参考になるところもあるとは思うんですけど、eyeronと一緒で準備してきたものを本番でどうなるかという感じです。ko-daiは僕らとはまた違って、他から吸収したものを自分のフィルターを通して表現出来る人間なんです。でも、今回は準備がすごく重要になります。それはツアーと違って1日しかなくて、もしかしたら初めてライブで披露する曲もあるかもしれないので。

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