韓国の5人組ガールズグループ・Red Velvetが1月30日、神奈川・横浜アリーナで来日アリーナツアー『Red Velvet ARENA TOUR in JAPAN“REDMARE”』最終公演を開催。同ツアーは、グループ初のアリーナツアー。1月6日のマリンメッセ福岡公演を皮切りに3カ所5公演をおこなった。昨年5月から6月にかけて全国ホールツアー『Red Velvet Hall Tour 2018 in JAPAN “Red Room”』を開催し、7月にJAPAN 1st mini ALBUM『#Cookie Jar』をリリース。今年は1月6日に「SAPPY」を配信リリースするなど日本でも勢いのあるK-POPガールズグループだ。ステージでは、その勢いを十二分に感じさせるパフォーマンスで全24曲を披露し観客を魅了。メンバーのウェンディは「これからは私たちが愛を返して応援できるベストフレンドの様な存在になりたい」とアリーナツアーを終え、決意を新たにした。【取材=松尾模糊】

勢いが十二分に感じられるパフォーマンス

Red Velvet(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 会場が暗転し、前方に設置されたスクリーンにメンバーのアイリーン、スルギ、ウェンディ、ジョイ、イェリがテーマパークではしゃぐ映像が流される。スルギがデザインし、イェリが仏語で夢などの意味がある「レヴ」と名付けた青いブリキのおもちゃの様なロボットとメンバーはテーマパークで出会い、メンバーがレヴによって夢の世界にいざなわれるというところで映像が終わり、ステージにメンバーが登場。大きな歓声が会場に響いた。

 スクリーンに映し出されたジェットコースターの映像をバックに、「Russian Roulette」でステージを開始。そのまま「Power Up」を披露し、観客の合いの手も入る一体感溢れるパフォーマンスで一気に会場のボルテージを上げた。

 さらに、メンバーはせり出したステージの前方まで歩きながら、ギターのカッティングサウンドが印象的なポップナンバー「#Cookie Jar」を披露。序盤から彼女たちの勢いが十二分に感じられるパフォーマンスを見せた。

 MCではスルギが「また皆さんとこんな風に会えて嬉しいです」と日本語で語りかけ会場を沸かす。イェリが「今日も特別な思い出を作りましょう」と呼びかけ、ビートの効いたダンスナンバー「Mosquito」でステージを再開。続くシティーポップ調の「Look」では、色気のある歌唱で艶のあるステージを見せた。

 ステージ中盤では、メンバーがフリルの付いたガーリーな衣装に着替え登場。「Hit That Drum」のステージでは、銀テープも噴射されて鮮やかに彼女たちのパフォーマンスを彩った。

ベストフレンドの様な存在になりたい

Red Velvet(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 1月6日に配信リリースされたばかりの日本オリジナル曲「SAPPY」では<どっちが好きなの はっきりさせてよ>と優柔不断な意中の相手に決断を迫るような、耳に残る強気なフレーズをポップに歌い上げた。

 また、「Bad Dracula」ではメンバーがトロッコに乗ってアリーナ席を移動しながらパフォーマンス。より近い距離でのメンバーの歌唱に観客も興奮した様子で、大きな歓声が会場に響き渡った。

 ピアノサウンドから始まる「Moonlight Melody」では、それぞれがしっとりと歌い繋いでいき、観客もその歌声に静かに聴き入るなど緩急をつけたステージでしっかりと彼女たちの世界観を象っていく。

 そして、「Bad boy」からは黒い衣装でクールなスタイルを演出。ホーンセクションの印象的な「RBB(Really Bad Boy)」などシックな曲を艶やかに歌い上げ、「Rookie」で本編を終了。

 “Red Velvetコール”が自然と沸き起こり会場を満たすと、それに応えメンバーが白黒のボーダー柄をメインにしたカジュアルな衣装で再登場。

 最後はメンバーそれぞれがアリーナツアーを振り返りコメント。アイリーンは「感謝の気持ちしかありません。こうやって皆さんが応援してくれて嬉しいです。次はもっとたくさんの方々とお会い出来れば」と決意を語る。

 ウェンディは「昨年に比べて会場も大きくなりましたし、緊張してしまいました。ツアーを回りながら、こんなに応援して頂いて私にはもったいないくらいの愛をもらえたと感じました。これからは私たちが愛を返して応援できるベストフレンドの様な存在になりたいです」と日本語で感謝の気持ちを述べた。

 スルギは「こんなに大勢の方々の前に立てて嬉しいです。応援して頂き、エネルギーをもらいました。私たちは歌ってダンスするしかないですが、皆さんのお陰でこうして活動できます。次に来る時までどうか待っていて下さい」と話す。

 ジョイは「昨年のツアーの記憶もまだ鮮やかに残っているのに、もうこのツアーが終わるなんて信じられません。皆さんの顔を見ていると、自分に何が出来るのか悩んでしまいます。皆さんには幸せになってもらいたい。皆さんに頂いた以上の愛でお返しがしたいと思いました。ありがとうございます。愛しています」と目に涙を浮かべた。

 イェリは「去年の夏にスタッフの皆さんとツアーの準備をしていたことを思い出しました。その時はこんなに大きな会場に立てるとは思ってもいませんでした。これからもっと準備をしてもっと多くの方々と良い思い出を作って行きたいと思います」と決意を新たにした。

 そして、アイリーンとイェリのラップが曲を引き立てる「Red Flavor」でアリーナツアーを締めくくった。

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