Mrs. GREEN APPLE「“唯一無二のミセス”」気鋭のバンドが目指す新たな指針
INTERVIEW

Mrs. GREEN APPLE

「“唯一無二のミセス”」気鋭のバンドが目指す新たな指針


記者:村上順一

撮影:村上順一

掲載:22年12月07日

読了時間:約6分

 3人組ロックバンドのMrs. GREEN APPLEが12月2日、キールズTOKYOフラグシップストアで『Twitter トークLIVE「#ミセスとキールズのホリデイナイト」』を開催。このトークLIVEは、スキンケアブランドのキールズがMrs. GREEN APPLEとコラボレーションし、「今夜きっとみつかる、心躍る瞬間! 自分らしさを輝かせるヘルシースキン」をテーマに展開。この日、メンバーのスキンケアに関するトークから、メンバーそれぞれのありのままの自分でいることへの想いを乗せたお気に入りの楽曲フレーズを発表。さらにメンバーお互いへのプレゼント交換会も実施され、トークLIVEは大きな盛り上がりを見せた。MusicVoiceでは、配信を終えたばかりの3人にインタビューを実施。トークLIVEを終えての感想から、Mrs. GREEN APPLEが追求していきたいこと、活動の原動力まで話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

以前よりも俯瞰して見れるようになった

村上順一

Mrs. GREEN APPLE

――トークイベントも盛況のなか終了されましたけど、いかがでした?

大森元貴 色んな年齢層の方が僕らのことを応援してくださっているんですけど、その中でも特に中高生が多いという印象があります。ちょうどその年頃って美容や肌のスキンケアに興味を持ち始める頃だと思うんです。今日の『#ミセスとキールズのホリデイナイト』を通して、ちょっとでも皆さんのお手伝いができたならば、すごく光栄だなと思いました。

若井滉斗 トークライブ配信時のコメントでも、「キールズ、使ってみようかな」というコメントがすごく多かったのが印象的でした。僕たちとキールズさんのコラボを通して、新しい出会いがあった人も増えたんじゃないかなと、今日やってみて実感がありました。

藤澤涼架 配信中に、皆さんからのコメントを見ていたのですが、男の子もトークLIVEを観てくれてたように思います。今回の配信を通して、スキンケアにもこだわってみようかなと、興味を持ってくれていたらいいなと思いました。

――配信中「美意識が高い」とコメントもありましたが、美意識が高まった瞬間というのはいつ頃でした?

大森元貴 10代の時はそんなに気にしていなかったと思うのですが、今のようにお客さんの前に出る仕事を始めてからですね。ちょっと荒れた肌の状態でも人前に出なければいけない機会も増えてきた時は、しっかりケアをしなければ、ということを感じたことがあったと思います。

――今回紹介されていたキールズさんの商品は、スキンケアを追求した中で生まれてきたものだと思うのですが、Mrs. GREEN APPLEがいま追求している、もしくは追求していきたいものは?

大森元貴 バンド活動休止中にバンドのことを客観視できていた期間が2年間ありました。楽曲の方向性だったり、色々あると思うんですけど、改めてミセスらしさみたいなものって何なんだろう? といったところが以前よりも俯瞰して見れるようになりました。その中でも藤澤らしさ、若井らしさ、そして僕らしさも含めて、“唯一無二のミセス”というものに胸を張って活動できるにはどうしたらいいかというのは、活動を再開してから新たな指針として追求していることです。

若井滉斗 僕はギターリストなのでギターを追求していくことはもちろんなのですが、ステージの上でお客さんをどう楽しませるか、魅せ方というところは以前よりも自分の中で研究、追求しています。

藤澤涼架 僕はいま自分自身のことを改めて見つめ直している期間だと思っています。自分の良さってなんだろう? と考えていて、自分の良い所を追求しています。

――今回のテーマ「今夜きっとみつかる、心躍る瞬間! 自分らしさを輝かせるヘルシースキン」と合うところではありますけど、見つかりそうですか?

大森元貴 それは気になるところですよね。

藤澤涼架 (笑)。バンド活動休止期間を経て、2年ぶりにファンのみんなと会ったりしていく中で、自分のこういうところがみんなに喜んでもらえているのかもしれない、というのは改めて確認できている気がしています。

――今日の配信で、皆さんの肌の美しさというのも伝わったと思うので、これもミセスの新たな武器になりそうですね!

大森元貴 スキンケア、頑張ります(笑)。やっぱり年齢も上がっていきますし、藤澤ももうすぐ30代に入りますから。

藤澤涼架 そうなんですよ。なので、僕もスキンケアを頑張ります!

3人の活動の原動力とは?

村上順一

Mrs. GREEN APPLE

――来年はバンド結成10年、いま活動の原動力になっていることは?

藤澤涼架 改めてファンのみんなからの言葉が大きいなと思いました。2年の休止を経て動き始めて、色んなところからいただけるみんなの声というのがすごくありがたいですし、また頑張ろうと思えます。今日もリアルタイムであんなに熱量のあるメッセージをいただけたので、本当に嬉しかったです。

若井滉斗 涼ちゃんが話していたようにファンの皆さんからの言葉も勿論なんですけど、ちょうど僕ら現在ツアー中なので、ライブなどで感じるカタチとして見えないお客さんのパワーも原動力になっています。ライブをやっている最中もそうですし、ライブが終わって幸せを感じる瞬間も、ファンの皆さんあってのことだなと思っていて、それが自分にとってのパワーになっています。

大森元貴 2人と同じくやっぱりファンの皆さんの言葉ですよね。制作など楽曲を作り上げる部分で僕は孤独を感じてしまうこともあるんですけど、ライブをしたりファンのみんなからお手紙頂いたりして、僕の想いがちゃんと届いていることがわかると、それが原動力に繋がっていると思います。

――ちょっと意地悪な質問なのですが、SNSなどで辛口コメントを見てしまった場合、その時の乗り越え方は?

大森元貴 批判的なものを送ってくる人はいないんですけど、僕はわりとそこは冷静に見てるかもしれないですね。例えば自分がファンとして感じるようなことというのはよくわかるので、おかしなことを言っているなと思ってはいなくて。確固たるものがあって活動しているので、音楽性や活動の在り方への不安みたいなものは僕たちの中にはなくて、だからこそあまり気にならないのかもしれません。いま、すごくフラットな見方を僕はしているかもしれないです。

(おわり)

Mrs. GREEN APPLE プロフィール

大森元貴 (Vo/Gt)、若井滉斗 (Gt)、藤澤涼架 (Key)


 2013年結成。2015年EMI Recordsからミニアルバム「Variety」でメジャーデ ビュー。メジャーデビュー5周年となる2020年7月8日に初のベストアルバム「5」 をリリースし、オリコン週間合算アルバムランキング、Billboard 総合アルバム・ チャートにて1位を獲得。同時に『フェーズ1完結』を宣言し、突如活動休止を発表。活動休止中にもかかわらず、2021年2月には、世界最大の音楽企業ユニバーサルミュージック グループとタッグを組み、Mrs. GREEN APPLEの活動を拡張するためのプロジェクト『Project-MGA』を立ち上げる。

 また、主要ストリーミングサービスにおいて「青と夏」「インフェルノ」「点描の唄 feat.井上苑子」「僕のこと」「ロマンチシズム」「WanteD! WanteD!」の6曲が総再生数1億回を突破 (「青と夏」「インフェルノ」「点描の唄 feat.井上苑子」は3億回を突破)するなど、リリースした楽曲の総再生数は35億回を越えている。(再生回数は2022年 8月31日時点)そして、約1年8ヶ月の活動休止期間を経て、現在のメンバー編成となり、2022年3月に『フェーズ2開幕』とし活動を再開。

 同年7月8日にミニアルバ ム「Unity」をリリースするとともに、一夜限りの復活ライブ「Utopia」を開催し た。その収録曲「ダンスホール」は、自身最速でストリーミング累計1億回再生を突破している。また、映画「ONE PIECE FILM RED」に劇中歌「私は最強」を提供、11月9日には最新シングルとして映画「ラーゲリより愛を込めて」の主題歌「Soranji」をリリース。

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村上順一
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