サムライギタリストことMIYAVIが17日、イタリアを代表する世界的ファッションブランド「グッチ」がグローバルに展開する「Gucci Off the Grid collection」の広告キャンペーンに起用されたことが分かった。

MIYAVI (Courtesy of Gucci)

 日本のミュージシャンがグローバルキャンペーンに抜擢されたのは1921年「グッチ」創設以降、およそ100年の歴史の中で初めての快挙となる。

 今回、MIYAVIがグローバルキャンペーンに起用された「Gucci Off the Grid collection」は、同ブランドが初めて本格的に環境へ及ぼす影響を配慮したクリエイティヴ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレのデザインによるもので、ナイロンの端材や廃棄物を原材料とする再生ナイロンECONYL(R)をはじめ、再生素材、オーガニック素材、バイオベースの持続可能な原料による素材を使用したコレクションとなっている。

 そして、今回のキャンペーンに名を連ねるのは、アカデミー賞に輝く女優で活動家のジェーン・フォンダをはじめ、グラミー賞で2部門を受賞したラッパーのリル・ナズ・X、シンガーソングライターのキング・プリンセス、環境保護活動家で冒険家のデヴィッド・ド・ロスチャイルドとグローバルに活動するそうそうたる顔ぶれとなっている。

 MIYAVIの起用については、ギタリスト、俳優としてだけでなくUNHCR 親善大使として難民支援のために尽力する活動家でもあるというのが大きな要因となっている。

MIYAVI×アレッサンドロ・ミケーレ×マルコ・ビサーリ (Courtesy of Gucci)

 ジェンダーレスなラゲージ、アクセサリー、シューズ、ウェアからなるコレクションは、6月30日より発売開始。グローバル展開のブラック、オレンジ、イエローのほか、MIYAVI着用のブルーは日本限定カラーになっており、すべて同日展開予定となっている。

MIYAVIコメント

 コロナ、人種差別、難民問題…今、「人と人との繋がり方」そして「地球との向き合い方」を改めて考えるフェーズに来ていると感じます。

 今回、そういった世界が抱える問題にファッションの力で向き合おうとしているGucciの皆さんとご一緒できることを光栄に思います。

 一月にイタリアでのショーへ出席させてもらい、そこでCEOのマルコ氏、クリエイティヴ・ディレクターのアレッサンドロ氏がクリエイティヴを通じて世界の問題に向き合う姿勢とその強い想いに共鳴しました。

 今回の再生ナイロンやバイオベースなど持続可能な原料によってつくられたコレクションも、これからのファッションの在り方として、すごく意義のあるものだと感じています。

 音楽家として、被写体として、人道支援活動家としても、ベストを尽くし、務めさせていただきたいと思います。

アレッサンドロ・ミケーレ コメント

 このコレクションは、チームワークの賜物です。皆が参加して完成させました。人々が対話しながら何か新しいものを創り出すというアイデアは、広告キャンペーンにも活かされています。公園で遊ぶ子どもたちのように、皆でいっしょに、大都会の真ん中にツリーハウスを作りたいと思ったのです。なぜなら私たちは、自然を忘れてしまったり遠く離れてしまっても、このツリーハウスのような居場所を作り、地球という自然の存在を知る必要があるからです。

アレッサンドロ・ミケーレ(2015年1月からグッチのクリエイティヴ・ディレクターを務め、グッチのすべてのコレクションとグローバルブランドイメージを統括)

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