コスプレイヤーでシンガーのLeChat(るしゃ)が27日、都内で、レーベル移籍後初となるミニアルバム『Nouvelle lune(ヌーベル・リュヌ)』の発売記念イベントをおこなった。イベントには姉貴分として公私共に親交のあるmisonoが祝福に駆けつけ、デュエットでフジテレビ系アニメ『うる星やつら』の主題歌「ラムのラブソング」を披露した。

LeChat

 LeChatは『コミックマーケット』や『ニコニコ超会議』などにも参加するコスプレイヤー。アニメなどの作品からそのまま飛び出してきたかのようなクオリティで人気。2018年3月にはミニアルバム『Ash and Irony』でシンガーとしてメジャーデビュー。昨年はヨーロッパで人気のバーチャルシンガー“ALYS ”(アリス)の親善大使にも任命。その時にLeChatの歌声を聞き、気に入ったランスの人気クリエイター・Lightningが今回、今作を全面プロデュースした。

 この日はイベント開催前に、プレス向けにパフォーマンスがおこなわれた。LeChatは『Nouvelle lune』に収録されているバラードナンバー「アイリス」を歌唱。シンガーとして、アーティストとして成長を感じさせる1曲を、情感を込めて歌い上げた。

 この日のゲストとして祝福に駆けつけたmisonoは、コスプレイヤーとして尊敬しているLeChatの「アーティストの部分を知られて良かった」と述べ、報道陣の数を見て「軽々しく引き受け過ぎた(笑)久々の人前で緊張する」と話しながらも、アニメ「ラムのラブソング」をLeChatとデュエット。

misonoとLeChat

 トークコーナーでは、互いにコスプレイヤーとシンガーとしての心得を語り合った。

 LeChatがコスプレで大事にしていることは「作品を守る」。キャラの表情や発言に気をつけており、コスプレは好きな作品を表現する愛情表現のひとつで、その作品の世界観を壊したくないからだという。

 また、misonoがコスプレをした中で一番良かったものを聞かれるとLeChatは、『セーラームーン』のキャラクターであるセーラーウラヌスと『FINAL FANTASY X』に登場するヒロイン・ユウナのコスプレがお気に入りだと話した。

 そのmisonoは、シンガーとしての心得として「好きこそものの上手なれ」を「――上手なり」と微妙に間違えて掲示して笑いを誘う場面も。

LeChat

LeChat

 また、この日のLeChatの歌唱を見て緊張が勝ってしまっていると感じたといい「楽屋で緊張している姿もかわいいんだけど、音とこういう環境をもっと楽しんでほしい、もっとはしゃいでいるLeChatがみたい」と先輩としてアドバイス。LeChatは「肝に銘じさせて頂きます」と笑顔でそのアドバイスを受け止めた。

 2人の出会いは昨年おこなわれた『JAPAN EXPO MALAYSIA 2018』だという。エレベーターで一緒になったときにmisonoは「面白い子のような気がするとビビビと来た」と逆ナンパ。最初は怖い人だと思われたんじゃないかと感じたようだが、LeChatのブログで自分の印象について書かれた文章見て、嬉しかったと振り返った。それをきっかけにプライベートでも交流が始まったという。

misono

 その中でmisonoはLeChatに「骨がかわいい」と人生で初めて骨を褒められたエピソードを話すと、LeChatは「骨、めっちゃかわいいんです。顔が可愛い人はたくさんいるんですけど、骨が可愛い人はすごく珍しいんです」と独特な視点、美的センスを見せた。

 今回デュエットした「ラムのラブソング」ついてLeChatは「misonoさんと歌える機会は中々ないので楽しみにしていました。私は一文字でも多くmisonoさんに歌ってもらいたいと思ったので、かなりたくさん、misonoさんパートにさせていただきました。misonoさんはずっと『やだやだ』と、言っていたんですけど」と笑み。

 それに対しmisonoは、「ひと様のリリースイベントなのに私がでしゃばっていると思われたくないですし、リハのギリギリまで抵抗したんですよ。ファンは『LeChatの歌を聴きたいのに…』」と思いながら歌っていたと明かせば、LeChatは歌詞にある<好きよ>の部分を「だって私がmisonoさんに<好きよ>と言われたいもん」。misonoは「それはカラオケでもいつでも言うよ」と返すなど、仲睦まじい姿をみせた。

 最後にLeChatは「コスプレイヤーとしても一(いち)アーティストとしてもステップアップしていきたいという思いで歌っています」と意気込んだ。【取材・撮影=村上順一】

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