Flower Notes、Clef Leaf 、seeDream、LTG３組による未来へ紡ぐ収穫祭：【音楽】

コロムビア初のアイドルレーベル、Label The Garden所属グループ３組が集った“Harvest Vol.1”(C)Kenji Harada

　６人組アイドルグループのFlower Notesなどが所属する、コロムビア初のアイドルレーベル、Label The Garden（LTG）が15日に、東京・渋谷WWWで『Label The Garden “Harvest Vol.1”』を開催した。昨年12月にメジャーデビューしたFlower Notes、今年３月にメジャーデビューするClef Leaf、母体となるグループのseeDreamの３組が出演し、記念すべき第１回目を盛り上げた。ライブは１曲ずつ、メンバーの手書きによる便箋に書かれた朗読から入るというスタイルで展開し、楽曲やパフォーマンスでは各グループの個性を魅せた。LTGリーダーの高橋みおは「Label The Gardenはもっと大きな夢を見ていきたいと思っています。もっと大きなステージを目指していきたい」と未来に向けての意気込みを語った。

『Label The Garden "Harvest Vol.1"』

Flower Notes(C)Kenji Harada

　定刻を少々過ぎたところで、オープニングSEに導かれるようにFlower Notesリーダーの湊帆洋がステージに登場、そのすぐ後に葉月ことみ、長澤佳歩が続き、３人による鮮やかなダンスでオーディエンスを魅了すると、そこに高橋みお、藤井愛願、木村咲彩の３人も合流、さらにClef Leaf、seeDreamのメンバーも加わり「Seed of Departure」でイベントの幕は開けた。キュートなメンバーによって華やかにステージを彩り、アグレッシブなダンスと歌声でオーディエンスはヒートアップ。

　自己紹介のMCを挟み、昨年12月にリリースされたFlower Notesのデビューシングル「恋花」ミュージックビデオ（MV）がフルで上映。オーディエンスはその映像にもコールする熱狂ぶりを見せた。MVの終了とともに再びステージにFlower Notesが登場。藤井の手紙の朗読から「恋花」を披露した。花びらを、手を使って表現しているかのような振りと、息のあったダンス、可愛いだけではないシリアスな一面を歌で表現していく。MVとは一味違う生の臨場感で会場を盛り上げていった。

　湊の朗読から「Sugar & Milk」を届けた。軽快なリズムに乗って、歌詞にもあるような魔法の言葉をかけるようにステージを展開。放課後の景色が見えてくるような楽曲はノスタルジックな気分にさせた。葉月の朗読からなんともワクワクするイントロの「ゼンマイ仕掛けのロマンス」に突入。“チクタク”と時計の振り子のような振り付けが印象に残るキャッチーなナンバーで、視覚的にも楽しませた。

　長澤の朗読に続き始まったのは「ライラック」。情緒あふれる楽曲は先ほどまでとは違った彼女たちの表情を見せた。四季を感じさせオーディエンスをFlower Notesの世界観に引き込んでいき、４曲をあっという間に駆け抜けた。

　ここでFlower Notesの選抜時の映像「サンビョウマエ」がスクリーンに流された。当時の緊張感が伝わってくる映像には、そこにすべてをかけてきた彼女たちの姿が刻まれていた。選ばれたもの、選ばれなかったものの感情が会場に伝わってくるようだった。

Clef Leaf

Clef leaf(C)Kenji Harada

　その映像に続き、今年３月８日にメジャーデビューするClef Leafの５人がステージに登場。幸重ななによる朗読から、デビューシングル「Evergreen」を届けた。ポップロックな力強いメッセージ性を持った楽曲を、５人の初々しいステージで彩っていく。

　MCでは「サンビョウマエ」の映像を見た幸重が「いろいろあったけど５人でカワイイ服が着れて嬉しい」とデビューの喜びを語り、メンバーはデビューに向け毎日一緒にいることを話し、仲睦まじいグループ愛を感じさせた。続いて、坂下雅による朗読から「fancy drop love」を元気いっぱいに届ける。ドロップの入った缶を振るような振り付けがキュートなナンバーは、会場の高揚感を煽っていった。

　ここでレッスン風景を撮影した映像「Label The Gardenのキセキ」がスクリーンに映される。真剣にダンスや歌のレッスンをするLTGメンバーの舞台裏が垣間見れた。

明日は夢を見るため、夢を叶えるためにあると思います

Label The Garden(C)Kenji Harada

　映像が終了し、LTGのメンバーが全員登場。そして、seeDreamの橘南桜が朗読。「明日の私は絶対に今日の私を越えてみせる！」と力強く投げかけ、「キミのもとへ」を披露。歓声が上がるなか、LTGの未来を担う１人１人の想いを乗せ、キラキラとしたポジティブなエネルギーを振りまいていく。それに呼応するかのように、オーディエンスも声を出し一体感を作り上げ本編を終了した。

　熱いアンコールを求める声に応え、Tシャツとパーカーに着替えたFlower Notesが再びステージに。アンコール1曲目は「パピラブ」を届けた。太陽のように輝くメンバーの笑顔が眩しいナンバーでオーディエンスを魅了していった。

　高橋みおによる朗読。「随分と遠回りをしてしまった。私はもっと高いところへ行きたい。もっと遠くへ行きたい。やっと掴んだ居場所。たとえ上手くいかなかったとしても、そう、もう一度」と高みを目指し再び「恋花」を歌いあげた。

高橋みお(C)Kenji Harada

　続いてClef Leafが登場。メンバーの神谷泉水が朗読。「一度した失敗は二度と繰り返したくはない。有言実行、すべては自分次第」と一度は選ばれなかった経験を経て改めてデビューを勝ち取った想いを語り、再び「Evergreen」を披露。期待感に満ちた初々しいステージでテンションを上げていく。

　Flower Notesリーダーの湊は「私たちも気合は十分だったんですけど、それを超えるような楽しさがあって、皆さんのおかげで一体感のある良いステージになったと思っています。『恋花』のMVにもコールしてくれたのがすごく嬉しかった。温かいファンの皆さんに愛されているなかでこうやって活動することが出来て、本当に嬉しいなと感じることが出来た1日でした。ありがとうございました」と喜びと感謝を告げた。

　Clef Leafリーダーの神谷は「結成されて間もないのに、こんな素敵な場所でライブが出来てすごく嬉しいです。まだまだパフォーマンスもトーク力もないんですけど、これから成長していくので見守って欲しいと思います」と語り、seeDreamリーダーの橘莉子は「今日は私とるうちゃんが初衣装、初パフォーマンス、そして初めて朗読など、seeDreamにとって“初めて”という挑戦の多いステージだったなと感じています。温かくファンの皆さんがコールをしてくださったり、拍手をしてくださったり本当に嬉しかったです」と今日のステージの感想とともに感謝を告げた。

　最後にLTGリーダーである高橋みおが「ここにいるメンバー、足を運んでくださったファンの方達、いつも支えてくださっているスタッフの方々、そんな素敵な人たちと一緒にLabel The Gardenはもっと大きな夢を見ていきたいと思っています。もっと大きなステージを目指していきたい。昨日の自分よりも今日の自分、今日の自分よりも明日の自分、明日は夢を見るため、夢を叶えるためにあると思います」と感極まった表情で、意気込みを話しラストは再び「キミのもとへ」で『Label The Garden "Harvest Vol.1"』の幕は閉じた。（取材・村上順一）

■セットリスト

『Label The Garden "Harvest Vol.1"』

1月15日　東京・渋谷WWW

▽LTG

01.Seed of Departure

▽Flower Notes

01.恋花
02.Sugar & Milk
03.ゼンマイ仕掛けのロマンス
04.ライラック

▽Clef Leaf

01.Evergreen
02.fancy drop love

▽LTG

01.キミのもとへ

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