久松、魔裟斗、武居、武尊、関根

 格闘イベント「K1」などの「K-1 JAPAN GROUP」で、2017年に一番輝いた最優秀選手を決定する年間表彰式『K-1 AWARDS(アウォーズ)2017』が14日、都内でおこなわれ、プレゼンターにK-1のカリスマファイター魔裟斗、司会にK-1公式サポーターを務めるタレントの関根勤とモデル・女優の久松郁実が登場した。

 『K-1 AWARDS 2017』は、K-1 JAPAN GROUPが2017年に開催したプロ大会「K-1 WORLDGP」、「Krush」、「KHAOS」と、「K-1アマチュア」大会のすべての出場選手、全試合を対象に各賞を制定。最優秀選手賞/年間最高試合賞/殊勲賞/敢闘賞/技能賞/新人賞/ベストKO賞/ベスト・オブ・エンターテイナー賞/アマチュア最優秀選手賞/ベストGYM賞(プロ部門)/ベストGYM賞(アマチュア部門)/ベストトレーナー賞の全12部門で選手を表彰するもの。

 イベントには人気を博している武尊(たける)選手をはじめとした20以上の選手が登場。最優秀選手には、年間最高試合賞には第2代K-1 WORLD GPスーパーバンタム級チャンピオンの武居由樹が受賞、武尊は2017年4月22日に国立代々木競技場第二体育館でおこなわれたビクトー・サラビアとの試合として最高試合賞に選ばれた。

関根勤

 K-1JAPAN GROUPでグループとしてとして初開催となった、今回の表彰式。関根は「映画もアカデミー賞を取ると、ステータスも上がります。K-1もこういうアワードができて、2人のステータスも上がるし」と2人をはじめとした受賞者の印象を語りながら「いつもは肉体同士でぶつかっているけど、タキシードを着て紳士的な面も見せられるし、本当にいい賞ができたいと思う。表彰式ができたことで、選手たちもどんどん“僕もあそこに呼ばれたい”と思ってもらえると思うし、本当に後押しができてすごく嬉しい」と今回のイベント開催への喜びを語る。

 関根は、武尊を「大変魅力的な選手で、普通なら様子を見に行くようなところを、とにかく前に出てパンチを当てるために敵の間合いに喜んで入って、なおかつ自分のパンチだけ当てて帰ってくる憎いやつ。そういう選手はなかなかいなくて」と絶賛。またこの日関根は、司会をおこなう中で、登場した受賞者に自身のセンスを生かした命名を披露しており、受賞した試合で見せた金髪に金色のトランクス、そして相手のローキックが急所に決まり、一時経過が危ぶまれたものの見事に勝利したことをすべて掛けて「リターン・オブ・ザ・ゴールド」と命名、会場を沸かせていた。

 一方の武居は、足立区の出身でフジテレビのドキュメンタリー番組『ノンフィクション』でもその普段の生活が取り上げられるなど、大の“足立区推し”。そんな武居を関根は、5試合中4試合の、電光石火のKO試合を称える意味も掛けて「スタンディング・アサシン」と命名、武居はその呼び名を非常に気に入った様子を見せていた。

久松郁実

 また久松もグループの活動の中で、取材を通した視点より「武尊さんはすごくかっこいい一方で、ストイックだという言葉をいろんな選手から聞きましたし、やっぱり一番上に立つ人は、そうやって頑張っているのだなと思う。また武居さんは“ギャップ萌え”です。リングの上はかっこいいけど、声を出すとメチャメチャかわいくて…」と魅了された様子を語る。

 魔裟斗も「2人ともすばらしい。武尊は“肉を切らせて骨を切る”タイプ、武居くんは“触らせずに殺す”という感じ。2人ともK-1を背負って、ただ勝つんじゃなく、勝ち方を考えているし、自分たちの時代からするとすごくレベルが高い。やめていてよかった」などとジョークを交えながらも2人を絶賛そして「武井くんが取った賞が取れなくて、武尊は相当悔しいはず。だからこの悔しさをバネに、武居くんも譲らないように頑張ってもらいたい」とエールを送る。

 そんな言葉に、今年の抱負として武尊は「毎年言っているけど、全試合に勝つ。そして新しい目標としてMVPを」と意気込む。一方の武居も「ぜひまた2018年もMVPを取れるよう、そしてK-1 のチャンピオンも取れるよう頑張りたい」と希望に胸を膨らませていた。

魔裟斗

 一方、2017年末は格闘技関連の放送でずっと仕事に出ずっぱりで「家族と過ごしていない」と語る関根だが、孫ともよく遊んでいることを明かしながら「(娘の関根)麻里も喜んでいて、非常に楽しいですね。もう1回、子育てをやっているみたい、麻里を育てたデジャ・ヴュというか、こうやって育てたな、ってね」と語り、孫の世話を楽しんでいる様子を見せていた。

 今回のアワードでの受賞者は、以下のとおり。

最優秀選手賞:武居由樹
年間最高試合賞:「2017年4月22日 国立代々木競技場第二体育館にて開催された『K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント~』武尊vsビクトー・サラビア戦」
殊勲賞:郷州征宜
敢闘賞:平本蓮
技能賞:大和哲也
新人賞:椿原龍矢
ベストKO賞:瑠輝也
ベスト・オブ・エンターテイナー賞:城戸康裕
アマチュア最優秀選手賞:山浦力也
ベストGYM賞(プロ部門):K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST
ベストGYM賞(アマチュア部門):K-1ジム総本部
ベストトレーナー賞:ジャオ・シージエ

【取材・撮影=桂 伸也】

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