八木莉可子が演じる美月。真(長尾謙杜)の憧れの先輩 (C)2022 Amazon Content Services, LLC OR ITS AFFILIATES. All Rights Reserved.

 “注目の新人女優”八木莉可子が、森絵都さんの小説『カラフル』を実写映画化したAmazon Original 映画『HOMESTAY(ホームステイ)』(配信中)で、主演・長尾謙杜の憧れの先輩・美月役に大抜擢された。その八木が本作の魅力を「典型的なハッピーエンドを描いていないところ」と語った。

 本作は、魂を導く管理人に突然死を告げられ、高校生小林真の身体に乗り移る(ホームステイする)ことになった主人公のシロが、100日間という制限時間の中で真の“死の理由”を探ってゆく感動のミステリー作品。

 主人公のシロを演じるのは、ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(19)の好演で話題を呼んだ長尾謙杜(なにわ男子)。共演には映画『ひらいて』(21)や、映画『彼女が好きなものは』(21)の山田杏奈、そして映画『スパゲティコード・ラブ』(21)で映画デビューを果たした八木莉可子が出演する。

 真(シロ)が恋心を抱く憧れの先輩・美月役を演じている八木は、2015年の芸能オーディションでグランプリを受賞し14歳でデビューを果たした。綾瀬はるかや川口春奈、中条あやみなど国民的美少女を起用し、新人女優の登竜門と言われるポカリスエットのCMキャラクターで一躍有名となり、その後もドラマ『時をかける少女』やドラマ『チア☆ダン』に出演するなど俳優としても活躍の幅を広げている。

 これまで数々の人気作品に出演してきた彼女が今回演じる美月は、真が淡い恋心を抱いている高校の先輩で、内気な真にも気軽に接してくれる貴重な存在だ。真に乗り移ったシロも、容姿端麗で気のいい美月につい一目惚れをしてしまうが、ある日偶然にも美月のプライベートな秘密をしってしまう…。

 そんな美月を演じた八木は、「本作の見どころは、ハッピーエンドのお話ではなく社会の矛盾や色んな人の想いが交差している世の中を偽りなく描いているところだと思います。その中でもシリアスに描くわけではなく、ファンタジー要素があったり、“これからどうなる?”といったハラハラ感満載のミステリー要素もあったりとポップに仕上がっているので物語も楽しんで頂きたいです」と、典型的なハッピーエンドを描くのではなく、様々な感情が行き交う世の中のリアルな部分を描いているところが魅力なのだと語った。

 真の死の真相をさぐるために真の身体に乗り移ったシロは、家族との葛藤や、幼馴染や憧れの先輩との淡い恋を通して《人の絆》や《生きる意義》を見出してゆく。真ですら知りえなかったショッキングな事実や、受け入れがたい現実を突きつけられながらも、それ以上の“想いの大切さ”を知ることによって人生の壁を乗り越えてゆくのだ。

 人生のきらめきを、ミステリアスな物語とファンタジックな視点で描いた本作は、とても共感性が高い作品に仕上がっているようで、八木は「真や美月、晶など本作のキャラクターたちと共感する部分が多いと思うので、ご自身と照らし合わせながら見て頂ければと思います」と語る。

 生前の真にとって美月と過ごす時間は唯一カラフルに彩られた大切なひと時だったが、なぜ真は美月との関係を失ってまで死を選んでしまったのか? 美月の隠された秘密と、本作の結末の先にある大きな感動に注目だ。

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