今月23日に渋谷でおこなわれた「第11回渋谷音楽祭」で歌唱する西内まりや。力強い歌声が渋谷に響き渡っていた

今月23日に渋谷でおこなわれた「第11回渋谷音楽祭」で歌唱する西内まりや。力強い歌声が渋谷に響き渡っていた

 【取材雑感】女優・歌手・モデルの西内まりや(22)が去る23日、東京・渋谷でおこなわれた『第11回渋谷音楽祭』に登場、文化村通りの路上に設けられた特設ステージの上で、圧巻のパフォーマンスと伸びやかな歌声を披露した。

 10年前にモデルを目指し福岡から上京、渋谷という街で自身を磨いたという西内は、この日同じくおこなわれた『渋谷ファッションウィーク 路上ファッションショー「SHIBUYA RUNWAY」』にも登場し、堂々のウォーキングを披露、数多く登場したモデル陣の中でもひときわ光る存在感を示していた。

 また近年では、2016年7月期のTBS系ドラマ『ホテルコンシェルジュ』で頑張り屋のホテルコンシェルジュ役を好演(自身初の連ドラ初主演)、近日は映画『CUTIE HONEY -TEARS-』で映画初主演を務めるなど、かなり「見せる」というポイントのアピールが強い印象もある。

 そのポイントからすると「歌を歌う」という面では、どちらかというと歌、音楽に関しては声量や表現力よりも、透明感、センスで勝負というタイプではないか? という先入観を抱きがちでもある。しかし、この日のステージで聴かせた西内のボーカルは、そんな先入観を全く覆してしまった。

 西内の声は、強く響く。そんな一面を持ちながらも、決して無理に発声しているようには聴こえない。細かい部分のテクニックも含め、自分の声をしっかりとイメージし、しっかりと歌声を響かせる。近年、安室奈美恵や浜崎あゆみらをはじめ様々な“歌姫”が存在しているが、実力的には彼女らと比較しても、何ら遜色も無いように見える。

 もちろんパフォーマンスもしっかりアピールをおこなっていたが、ステージで「歌手・ミュージシャン」という色でしっかりと自分をアピールしており、どちらかというとそこに「モデル」という色をほとんど感じさせなかった。単に「何でもできる」というレベルを超え「何にでも優れた」才能を示している印象すら感じられた。

 西内は、2014年に『第56回日本レコード大賞』で最優秀新人賞を受賞している。最近は作曲・歌詞も手掛けており、歌手からシンガーソングライターへと活動の幅も広げている。今後はどのような顔を覗させてくれるのか、気になるところだ。(取材・桂 伸也)

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