清水くるみ、音楽は「ビタミン剤みたいなもの!」:映画「青の帰り道」
INTERVIEW

清水くるみ、音楽は「ビタミン剤みたいなもの!」:映画「青の帰り道」


記者:桂 伸也

撮影:

掲載:18年12月10日

読了時間:約13分

 女優の清水くるみが、真野恵里菜主演映画『青の帰り道』(12月7日公開)に出演。6万5千超の応募があった事務所主催オーディションに合格、以後はドラマ、映画のみならず舞台、ミュージカルなど幅広い活動を展開してきた清水が今回演じるのは、自身の夢を強く主張できないまま上京、さまざまな夢と現実のギャップに悩み苦しむ一人の女性。清水はどのように演じたのか。今回は、完成までの経緯や作品公開に向けた思いなどを、自身のこれまで歩んできた道と重ね合わせて振り返ってもらった。【取材・撮影=桂 伸也】

「青春の苦悩」のひと時を、実力派が熱演

 『青の帰り道』は、学生時代を共にしたある7人の若者たちが、学校を卒業しそれぞれの道を歩き出す姿を描いた群像劇。夢と希望に満ちた門出から、直面した現実の厳しさとのはざまで苦悩しながら、未来に向かって歩んでいく姿を活写する。作品の撮影は2016年夏に群馬県前橋市でおこなわれたが、当時ある事件により一時撮影は中止。しかし制作者、キャストらの強い思いもあり、1年後に撮影を再開、作品は完成し映画は日本公開に先駆け2018年5月にドイツでおこなわれた日本映画祭「ニッポン・コネクション」で上映され、コンスタントな評判を得ている。

 今回、歌手を夢見て上京する女性・カナ役を真野、そして写真家の夢を断念しカナのマネージャー役を買って出るカナの親友・キリ役を清水が担当、その他のキャストに非行の道に進みながらも、墜落していくカナを叱咤激励するリョウ役に横浜流星、大学受験に失敗し引きこもりとなってしまったタツオ役を森永悠希、高校卒業後に即結婚し堅実な人生を送るコウタ、マリコ役にそれぞれ戸塚純貴、秋月三佳、順当に就職を果たしながら、描いた将来とのギャップに悩むユウキ役に冨田佳輔と、注目の若手役者陣が出揃い、さらに工藤夕貴、平田満らのベテランが脇を固める。また、映画のテーマソングに、amazarashiの「たられば」が起用されている。

 清水は2007年におこなわれた『アミューズ30周年全国オーディション』で6万5368人の応募の中からグランプリを獲得、以後映画『桐島、部活やめるってよ』『orange』『銀魂』などの話題作をはじめドラマ、舞台など幅広い活動を展開、また12月から上演される福田雄一さん演出のミュージカル『サムシング・ロッテン!』や2019年にもオムニバス映画『LAPSE』の一遍『失敗人間ヒトシジュニア』に出演と、役者としての存在感を示しており、本作でもその実力を遺憾なく発揮している。

(C)映画「青の帰り道」製作委員会

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<INDEX>
○「強く願うと、願いは叶う」を実感
○映画のストーリーに重ねた、大学卒業時の不安
○音楽はビタミン剤!自分を元気にしてくれます

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清水くるみ
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(C)映画「青の帰り道」製作委員会
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