連載
STU48「花は誰のもの?」歌い続けた1年

沖侑果

苦しい時代こそアイドルは必要だと強く実感


沖侑果

STU

掲載:22年12月19日

読了時間:約3分

 アイドルが呼び掛ける平和へのメッセージソングとして国内のみならず海外からも共感と感動を呼んでいるSTU48の「花は誰のもの?」。これまで様々な壁が現れても決して諦めず立ち向かってきた彼女たち。約1年を通して歌い続けてきた同曲をどう捉えているのか。選抜メンバー一人一人の思いを届ける連載。第5回は沖侑果。

沖侑果(ドラフト3期生、岡山県出身)

――「花は誰のもの?」を歌い続けてきて自身に変化は?

 「花は誰のもの?」の歌詞が届いた時、まさにロシアとウクライナの問題が話題になっていて、戦争のニュースを毎日見ていた時でした。その時に胸の内で感じていたモヤモヤした感情を言葉にしてくれたような秋元先生の歌詞に感動すると共に、アイドルである私たちに、この内容の歌を届ける役目を担わせようとしていることに正直驚きました。ありがたいことにたくさんの音楽番組に呼んでいただき、YouTubeや有線などでたくさんこの楽曲を流していただき、それをきっかけにSTU48の事を知ってくださる方が増えていきました。その時に改めてSTU48の使命のような物を感じるようになりました。

 遠い国の事ですが考えることをやめてはいけない問題だと思います。

 私達が歌うことによって若い人たちや沢山の方に、他人事と思わず常に身近にある問題として、平和について考えるきっかけになって欲しいと感じるようになりました。

――平和やコロナ禍など、このような状況下でアイドルの存在価値、存在理由は何だと思いますか?

 コロナ禍になり世界中が混乱に包まれエンタメ業界もたくさん制限されることになりました。ステージにも立てず、決まっていたお仕事もなくなり、スケジュール帳が真っ白になり、アイドルの存在意義を改めて考えるきっかけの時間になりました。

 その時に唯一家で出来ることが配信をすることでした。毎日配信を行いコメント欄でやり取りをしているうちに、私達アイドルもそうですがなによりもファンの方々がアイドルを欲していると感じました。

 なにもかもが自粛になっていた中でファンの方がアイドルを見たいと言っている時に、私はファンの方を笑顔にすることがやっぱりアイドルの使命だと思い、自粛期間中はSNSや配信を増やし少しでも多くの方に姿を見せることを心がけました。コロナ禍の配信でファンになってくれた方もいて、元気が出しにくい苦しい時代こそアイドルは必要だと強く実感しました。

――この1年はご自身にとってどういうものでしたか?新たに芽生えた目標、決意があったら教えてください。

 この1年は個人というよりグループを大きくしたいという気持ちが大きかったです。

 初めてSTU48を知ってくださった方が多く、そんな人たちにもっとSTU48を好きになってもらいたくて頑張りました。私個人ではYouTubeチャンネルを開設することもしました。STU48には無料で見られるコンテンツがあまりなかったこともありSTU48を初めて見る方でもフラットにメンバーの魅力が分かりやすく伝われば良いなという気持ちで始めました。STU48は楽曲もメンバーもすごく魅力的なのでもっともっとたくさんの方に知って頂きたいです。来年は今年以上にグループを大きくできるように頑張りたいと思います。

――コロナや5周年コンサート中止(その後実現)など様々な壁に当たりそれでも乗り越えてきた皆さん。壁を乗り越えるために必要なことはありますか?また壁は乗り越えられると思いますか?

 やっぱり壁がある時こそメンバーの団結力が大事だと思います。

 もちろんライバルではありますが、STU48に所属する大切な仲間としてみんなが1つの目標に向かっていけば団結力も高まるのではないかと思います。

 今年はみんなで紅白歌合戦を目指して頑張りました。結果は落選でしたが、こんなにも一致団結したのは1番と言えるくらいだったと思います。

 来年もメンバーで一致団結して大きな目標に向かっていきたいです。

 沖侑果

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