松坂桃李

 吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、西田敏行、南野陽子、柳葉敏郎、みなみらんぼう、泉谷しげる、田中泯が22日、都内で行われた映画『いのちの停車場』公開記念舞台挨拶に出席した。この日は成島出監督、原作の南杏子氏も登壇した。

 現役医師でもある異色作家の作家・南杏子氏の小説が原作。金沢の在宅医療専門の「まほろば診療所」を舞台に、「在宅医療」に携わる医者・患者そしてのその家族たちを通して、“いのち”、“愛”、そして“いまを生きていく”、家族たちの願いを描く。

 吉永演じる主人公の白石咲和子を支える医療スタッフの一人、野呂聖二役を演じたのは松坂桃李。

 南野陽子演じる若林祐子の娘で、小児がんを患った萌ちゃん(演・佐々木みゆ)を在宅医療チームが海に連れて行くシーンがあるが、松坂は「萌ちゃんが家族3人で海に入っているシーンが素敵で胸がギュッとされる思いでした」

 また、柳葉敏郎演じる宮嶋一義の最期を看取るシーンでは「手を握るシーンで『おやじありがとう』というセリフがありますが、本当にお父さんのような感じられて。柳葉さんの手の厚みや握る力加減が波のように変わっていって」と振り返った。

 命の尊さや最期をどう迎えるかをテーマにしている。司会者から本作で考えが変わったことは何かと聞かれ、「体を治そうだけが全てではない。それぞれに幸せの形があって、日々がある。その小さな日々の積み重ねが命のしまい方に繋がるんだろうなと。自分も命のしまい方を考えさせられました」と語るも、吉永らから「早すぎますよね」とすると西田も「早い。そういうのは70なってから考えなさい」。後ろの泉谷から「言い過ぎだよ」、西田も「俺たちが言うことなくなっちゃうよ」も言われ、タジタジの様子。

 改めて「1日1日を充実できるように」と恐縮した感じで言うと、西田に「生き切って下さい」と言われ、「生き切ります」と力強く語っていた。

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