有村藍里

 女優でグラビアアイドルの有村藍里(27)が19日、都内でおこなわれた、アプリサービス「LunaRitta(ルナリッタ)」の1周年記念イベントに登場。イベントを前に囲み取材に応じ、4月から配信されるネットドラマ『プロデューサーK3』で念願の女優デビューを果たした現在の心境や、役柄に向けて妹・有村架純にアドバイスを乞うたエピソードなどを語った。

 「LunaRitta」は「カラダのリズムが、大人の綺麗をつくる!」というコンセプトのもと、生理周期に合わせた産婦人科医監修の美容アドバイスやエステサロン、レシピの美容情報を提案する生理周期連動型パーソナル美容アプリケーションサービス。有村が今回初出演を果たしたドラマは、ダイエットをメインテーマとしたもので、ドラマは「LunaRitta」とのコラボレーションもおこなっており、劇中では有村も使用する場面が描かれる。

 ドラマは、テレビ業界きってのダイエット請負人プロデューサーKが、外見に悩む女性芸能人を独自のノウハウで再生させるべく『美と健康』をテーマとして見事に激変させていくというストーリー。テーマに従いつつ有村が本人役としてドラマに登場、美容面をリアルに進める一方で、実際に成長してもらう過程を、取材をおこなうシーンなどで映し出しながら、最後に自身の真の思いを台本なしで語るというフェイクドラマストーリー。「楽しかった?とたずねられるけど、私としてはいっぱいいっぱいで、楽しめる余裕もなく全力でぶつかった」と撮影を振り返る有村は「私らしさもありつつ、演じている部分もありつつという感じで、難しくもあったけど楽しかったです」と出演の感想を語る。

有村藍里

 作品では、妹との思い、悲しい過去など、本人のいろんな部分をあますところなく出すという格好で構成されており、劇中では妹への忖度を言葉にする部分もあるが、その箇所に関しては「妹とかは関係ないのですが、何に対しても“私なんかが出てきたら悪いな”という余計な気持ちが入ってしまって」と撮影時の心境を明かし、その際にはかなり大きな感情変化が合った様子。自身が人見知りで、なかなか一歩を踏み出す勇気がないという性質を改めて認識しつつ「去年改名したことをきっかけに、道を広げてやっていけたらと思ってやっているので、どんどんチャレンジしていきたいなと思います」と今では新たな自分としてまい進する意気込みを明かした。

 また、ドラマ初出演ということで、妹に対しても「システムとかいろいろわからなかったので、もしリハーサルってあるとしたら、台本って覚えたりした方がいいのか?とかたずねて教えてもらいました。どうやって台詞を覚えるのとか。基本的なことんばかり聞いていました」とアドバイスを乞うたことも明かし「長くやっていくと、自然に身につくというか入ってくる、と言っていました。覚える方法のアドバイスはなかったです」などとそのやり取りなどを振り返った。

 今回は本人役ということもあり、噛んでしまってもそのまま進めるという方針で現場が進められ「あまりNGはなかったと思います」と回想する有村。主役のプロデューサーKを演じる俳優の石黒賢からも、効果的なアドバイスを多く受け、意欲的にも取り組んだことを明かし「チャンスがあれば、何でもチャレンジしていきたいなと思います」と積極的な姿勢を見せる。

有村藍里

 ドラマの最後は、女優宣言をするという箇所もあるが、これまでグラビアアイドルという肩書きで活躍してきたことに対し、去年5月に写真集発売した以降は、グラビアの仕事は他になく「グラビアアイドルと名乗るのは、おこがましいなと」と振り返りながら「今年は自分の道をいろいろ見つけて、堂々と“私はこれです!”というもの見つけて、進んでいけたらと思います」とその決意の程を語った。

 今回女優デビューした上で、女優として目標とする人物をたずねると、有村は石原さとみの名を上げ「舞台を見て感激しました。お芝居に真摯に取り組んでいる姿に、憧れました」とコメント。妹に対しても「女優・有村架純としてすごく尊敬しています。『ビリギャル』が好きで。嗚咽(おえつ)が出るくらい泣きました。家族から笑われましたが」と女優としての立場に好感を持っている様子。

 一方、今後やってみたい役柄として挙げたのが、意外にもホラーのお化け役。「ちょっと怖い役とか、自分が今まで見せたことがない役をやりたいと思ったときに、私は根暗という感じで言われることがあるけど、ホラーだったらそれがうまく出せるんじゃないかと」とその真意を語りながら「お岩さんとかぴったりだと思います、和風のお化けとかに挑戦してみたいですね」などとその思いをコメント。

 そして実際に女優として、妹と同じ道を歩いていくという選択に関しては「姉妹に対してのコンプレックスは、一切ないです」と断言しつつ「妹に、これだけでは負けないということはありますか?」とたずねられると「ないです」と即答、笑いを誘った有村。そんな妹とは、普段はあまり仕事の話はなく「実家では服の貸し借りなどでよく喧嘩していたけど、今は離れて住んでいるので、めったに喧嘩はなく、友達みたいに接しています」と仲睦まじい様子。美容についての話は?とたずねられると「そもそも私自身が美容に疎かったんですけど、(妹から)すごく怒られました、“それはちゃんとした方がいいよ”って。こういうものを使ったらいいと薦められることもあります」と頼りにしているようだ。

 また今回のドラマデビューに関しては「(家族から)すごく良かったね、と言ってもらえました。妹との共演?あるかな? 母はそれを望んでくれていて、“共演してくれたら最高だね”って」と家族からも温かい言葉を受けた様子を語っていた。【取材・撮影=桂 伸也】

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