INTERVIEW

大園桃子

乃木坂46は“優しいグループ”
地元TV局で語った本心


記者:松尾模糊

写真:松尾模糊

掲載:17年08月15日

読了時間:約4分

 乃木坂46の大園桃子(17)が8月某日、都内で、出身地となる鹿児島県の鹿児島放送(KKB)の情報バラエティ番組『Kingspe(キンスペ)』、平日朝の情報番組『かごとき』の2番組での収録に臨んだ。大園は、3期生ながら9日に発売された乃木坂46の18thシングル「逃げ水」で与田祐希(17)とともにWセンターを務めるという大抜擢を受け、これからの活躍に期待も大きいメンバーだ。MusicVoiceは、その模様を独占取材。乃木坂46を“優しいグループ”と言う大園は収録で、メンバーへの思いや、東京と鹿児島の違いなどを語った。その様子を以下にレポートする。

鹿児島弁が飛び出す

テレビ収録に臨んだ大園桃子

 『Kingspe』(毎週金曜24時15分~)は、鹿児島県と近隣県のグルメ、買い物、最新の映画や音楽など、旬の情報やこだわりをリポーターによる報告を交えて伝える情報バラエティ。また、『かごとき』(月曜~木曜10時30分~)は、暮らしに役立つ生活情報、鹿児島のニュースを生放送で伝える情報番組。鹿児島出身である、大園は地元の番組のために分刻みの多忙なスケジュールの中、笑顔で撮影現場のスタジオに現れた。

 この日は、白とベージュのチェック柄の衣装で登場。その凛とした姿は純朴さが際立っていた。スタジオに入り元気に挨拶。鹿児島出身のスタッフとも地元トークで盛り上がる。懐かしい方言に大園の口からも自然に鹿児島弁が出ていた。そういう一面を見ると彼女が普通の高校生と変わらないということを改めて気づく。

 コメント撮りの場面では「がんばるぞ! 一発で行くぞ!」と気合いを入れるも、噛んでしまい「あらららら~」と苦笑い。現場の張りつめた緊張感もほぐれ、スタッフも笑みをこぼす。彼女が多くの人々から愛されるキャラクターであることがうかがえるような瞬間だった。

 地元では最寄り駅まで40分かかるため、スクーターで通学しているという大園。東京では電車に乗ることに苦労しているという。鹿児島ではすれ違う人全てに挨拶していた。初めて東京を訪れたときは、同じように挨拶していたが誰も返してくれないことに驚いたと話す。

 収録の中で好きなアーティストを聞かれると、特定のアーティストは挙げなかったものの、宮城県出身のシンガーソングライター・ハジ→の「Only One。」が好きな一曲だと明かした。歌詞に共感できて、涙が出てくるそうだ。

乃木坂46は“優しいグループ”

原稿を真剣な表情で読む大園桃子

 今や日本のトップアイドルと言っても過言ではない、乃木坂46。大園は先輩たちについて「全部尊敬している」と言い、「先輩のようになりたいけど、なれない。自分と同じ生き物とは思えない。違う生き物として頑張ります(笑)」と謙遜する。

 メンバーはみんな優しく、特に白石麻衣(24)、高山一実(23)らが、いつも特に気にかけてくれているという。「女の子のグループって、人間関係が難しそうなイメージだけどすごく過ごしやすい」。乃木坂46を“優しいグループ”と例えた。

 今ではすっかり乃木坂46に心酔している大園だが、デビュー前は全く知らなかった。乃木坂46が好きな知り合いの勧めでオーディションを受けた。昨年9月4日に合格し、早くも1年が過ぎようとしている。

 大園はデビュー前に比べて「変わってないと思います。ゆるーく生きてきました(笑)」と1年前を振り返る。しかし、以前は学校の廊下で後輩を捕まえてトイレに一緒に行くなど臆病な一面もあった。時を経て今では1人でも行動できるようになった、その成長ぶりを笑顔で明かした。

 大園は音楽番組でマイクを持たずに出た失敗談をしながら、今後の目標として「先輩に迷惑をかけないこと。自分のことは自分でできるようになりたい」と語った。

 この日は次の仕事のため、休む間もなくスタジオを後にした大園だが、最後まで笑顔を絶やさずに収録に臨んでいた姿が、10代のあどけなさを残す中で彼女がアイドルとして一番重要な素質を持っていることを感じさせた。まだデビューから1年も経っていないが、これからトップアイドルとして幅広く活躍していく予感を大いに感じた取材となった。

【取材・撮影=松尾模糊】

「逃げ水」/乃木坂46 MV

乃木坂46オフィシャルサイト
http://nogizaka46.com/

鹿児島放送(KKB)サイト
http://www.kkb.co.jp/

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松尾模糊

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