伊藤英明とT字路s

 伊藤英明が主演する伊藤英明主演『連続ドラマWトッカイ~不良債権特別回収部~』(1月17日スタート)が昨年末にクランクアップした。

 全12話の長編大作の本作は、バブル経済崩壊後から実際に今も時代の裏で闘い続ける、知られざるある組織の物語で、清武英利氏の衝撃ノンフィクションが原作。国民の血税投入を阻止し、6兆7800億円もの不良債権を回収するべく、暴力団、不動産王、怪商らと命を懸けた長きに亘る闘いを繰り広げていく。

 撮影は真夏の7月末に開始。若松節朗監督率いるスタッフ、キャストたちが「今の世の中だからこそ届けたい作品」という強い思いを原動力に、チーム一丸となって、コロナ禍をまさに闘いながら撮影に挑んできた。

 5カ月の撮影を終えた主演の伊藤英明は、「コロナ禍でスタッフの苦悩を想像していたとき、『カメラの前で最高の芝居を見せることが、みんなの疲れを取るんだよ』という若松監督の言葉で、自分を鼓舞することができた」と、瞳を潤ませた。

T字路sが主題歌

 そして今回、「フジロック」など様々なフェスで初見の観客の度肝を抜いてきたデュオ・アーティスト「T字路s」の「夜明けの唄」が主題歌に決定。実は伊藤英明も、ふと耳にした「T字路s」の歌声に魅了された一人。「トッカイの主題歌に!」と若松監督ら製作陣に自ら提案し実現した。

 さらに、ドラマ撮影最終日を迎えたこの日、伊藤と「T字路s」は初対面を果たし、魂を揺さぶる彼らの楽曲と本作のコラボレーションに歓喜した。

 「T字路s」は2010年に結成した、ヴォーカルとギターの伊東妙子とベースの篠田智仁のデュオ。ブルースやフォーク、ロックンロールを飲み込みつつ、人生における激情を人間臭く表現した彼らの楽曲は、「人生の応援歌」と評されることも多く、一瞬にして聴く者の心を鷲掴みにしてきている。

主演・伊藤英明:コメント

――全12話、約半年間の撮影を若松組チームと共に乗り越え、クランクアップを迎えて

 憧れの若松監督とご一緒できたこともあり、最初は良いパフォーマンスを見せたくて逆に緊張してしまい、うまくいかないこともありました。しかし、若松監督や橋爪功さんなど素晴らしい俳優の方々が背中をそっと押して緊張を吹き飛ばしてくださる、そんな温かい現場でした。自分自身の大きな成長に繋がったのでは、と実感しています。また、コロナ禍でスタッフの苦悩を想像していたとき、若松監督から「カメラの前で君が最高の芝居を見せることが、みんなの疲れを取るんだよ」と言われ、良いお芝居をして、良い作品にするんだ、と改めて自分を鼓舞することが出来ました。

――主題歌を担当する「T字路s」について、ドラマを盛り上げる楽曲「夜明けの唄」の印象

 初めてT字路sさんの歌を聞いた時、その骨太さと昭和感が自分の中の「トッカイ」イメージとリンクしてビビビっときました。主題歌の「夜明けの唄」は命を燃やしながら一つの目的に向かっていくような印象で、まさにトッカイチーム”が大きな一枚岩になって前に進む力強さを表現していて、本作で若松監督と我々が目指した世界観そのものになっていると思います。

T字路s:コメント

 主題歌に決定したと聞き、しばらく信じられなかったくらい夢のように嬉しいニュースでした。いいことばかりじゃないし綺麗事ばかりじゃ済まない。ならばいっそ、光も影も抱いたまま、顔を上げて今この時を進みたい、という思いを込めてこの曲を作りました。お守りのような大切な曲です。「夜明けの唄」というこの曲で、素晴らしいご縁をいただけたこと、心から感謝するとともに、毎週の放送が楽しみでなりません!

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