中元日芽香の初の自叙伝『ありがとう、わたし~乃木坂46を卒業して、心理カウンセラーになるまで~』(文藝春秋)

 元乃木坂46メンバーで、現在は心理カウンセラーとしてカウンセリングや講演を中心に活動している中元日芽香の初の自叙伝『ありがとう、わたし~乃木坂46を卒業して、心理カウンセラーになるまで~』(文藝春秋)が6月22日に発売されることが決定した。

 トップアイドルからなぜ心理カウンセラーを志したのかを実際のエピソードを交え、環境は違えど同じように悩んでいる方に寄り添う1冊となっているという。

中元日芽香:コメント

――今回執筆した経緯を教えてください。

 「元アイドル、現心理カウンセラー」として、こんなことを経験しました、こんなことを考えています、というのをお示しできたらと思って書きました。

 アイドルというと特殊な職業に聞こえるかもしれませんが、実は過去の私と似たような葛藤を抱いている方が多いのではないかと、カウンセラーとしてカウンセリングをする中で改めて気付きました。

 そのような方々に、経験をもって寄り添えたら、と思い今回執筆をしました。

――どんな方に読んでほしいですか?

 幅広くいろんな方に楽しんでいただけるのではないかと思います。

 アイドル時代の私を知っている方も知らない方も、心理カウンセラーの仕事に興味のある方も。

 それから、漠然とモヤモヤしている方にとって、この本が何かのきっかけになれたら嬉しいです。

――タイトルに込められた思いを教えてください。

 今の自分があるのは、過去の自分のおかげだと思うようになりました。

 今は心理カウンセラーとしてのお仕事が充実していると感じていますし、物事の考え方も随分と楽になりました。

 自分に対してそのように声かけをしてあげられる方ばかりではないかもしれませんが、一人でも多くの方がご自身に対してそう思ってあげられたらいいなという願いも込めています。

あらすじ

 乃木坂46のオーディションに合格し、アンダーメンバーとしてデビューしたのは、2012年。

 以来、選抜メンバーに選ばれるために、「頭の中は仕事が10割」という日々を過ごすが歌を歌い、踊るのは楽しい。しかし、トップアイドルでいる責任感に、気づかぬうちに追いつめられていた。

 そして、選抜メンバーに選ばれたのち、「最近仕事どう?」と友人に聞かれ、「たのしいよ」と答えられない自分に気づく。

 これをきっかけに、リハーサルに出られなかったり、携帯電話に出られない状態に陥った。専門家の診断は、適応障害ーー。休業を余儀なくされた。

 そんな彼女はいま、心理カウンセラーとして、かつての自分のように苦しんでいる人たちと向き合っている。

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