「イエスタデイ・ワンス・モア」や「トップ・オブ・ザ・ワールド」などの大ヒット曲で知られる世界的デュオ、カーペンターズが来年デビュー50周年を迎える。カレンが亡くなって以降もこれらの楽曲を大事に温めているリチャード。今回、来日の機会にインタビューする機会を得た。【取材=村上順一/撮影=冨田味我】
リチャードとカレンによるデュオ。彼らが生み出した楽曲は現在もテレビなどで使用され、世代を超え、国境を越え愛されている。1983年にカレンが32歳の若さで亡くなり、デュオとしての活動は終えたが、リチャードは以降も曲を温め、周年には特別エディションなどの作品を発表するなど、息吹を与え続けている。
そんななか、今年12月7日に、新作となるアルバム『カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』をリリースした。
同作は、カーペンターズの代表曲の数々をリチャード自らが再アレンジし、70人を超えるオーケストラとともに理想のサウンドへ進化させた作品だ。カレンの歌声も最新技術でノイズなど排除し瑞々しく蘇った。リチャード自身、理想としていた作品が完成したとして「夢が叶った」と話している。
インタビューでは、今作を制作するきっかけや、当時のカレンとのレコーディングの裏話などを語ってもらった。そのなかでリチャードは、カレンを「天才」と称え、「『君はこんなにスペシャルだったんだよ』ということと『今僕が代表して日本に来て、50年という話をしているからね』と伝えたい」と語った。
愛され続けているカーペンターズ。リチャードの想いとは…。
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○僕がずっと成し遂げたかったものができた
○ようやく地球上における存在が認められたような気がする
○伝えたいこと、君はこんなにスペシャルだったんだよ