“生まれる前の魂(ソウル)の世界”を描く、ディズニー&ピクサーの最新作『ソウルフル・ワールド』。ジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーの声優を務めるのは、映画『Ray/レイ』でアカデミー主演男優賞を受賞したジェイミー・フォックスだ。ピート・ドクター監督はジョー役を演じるのはジェイミー・フォックスにしかできなかったと話し、その理由を「感情豊かな演技ができて、音楽を理解している素晴らしい俳優だからだ」と明かした。

 ジェイミー・フォックスが本作で演じるのは、ジャズ・ピアニストを夢見る音楽教師のジョー。ジョーは明るく楽観的な性格でありながら、音楽への情熱を強く持ち、生まれる前の魂<ソウル>の世界から元の世界に戻り“夢を叶えたい”というキャラクターだ。そのため、声優には誰よりも音楽を理解していて、感情豊かな表現ができる俳優が必要だった。

 ピクサーが選んだのは、アカデミー賞俳優のジェイミー・フォックス。ジェイミーは3歳からピアノを始めていて、世界で最も優秀な音楽大学の中の1つとされているジュリアード音楽院に進学し常に音楽と触れ合っていた。大人になった今でもアーティスト活動を続けている。演技力も、盲目の天才ミュージシャン、レイ・チャールズの人生を描いた『Ray/レイ』でアカデミー主演男優賞を受賞し世界から絶賛されるほど。コメディからシリアスな役まで幅広い役に溶け込むことができるカメレオン俳優として知られている。

 このように、音楽への深い知識と感情豊かな演技力を持つジェイミーだからこそジョー役にぴったりで、彼にしか演じることができなかったキャラクターだったのだ。監督を務めたピート・ドクターは「ジェイミーは完全に役に溶けこむ俳優として知られている。今回も彼の演技を見て『これはもうジェイミーではなくジョーそのものだ』と思ったんだ。感情豊かな演技が得意で、音楽も理解していて期待以上のエネルギーを持ち込んでくれた」と明かしている。

 ドクター監督も大絶賛のジェイミーが演じる“夢を叶えたい”主人公のジョーと生まれる前の魂<ソウル>の世界で暮らす“やりたいことが見つけられない”22番の奇跡の大冒険が繰り広げられる本作。2人が見つけた人生で大切なこととは一体何なのか。

(C)2020 Disney/Pixar.

 ピクサーの原点『トイ・ストーリー』(95)では原案を、『モンスターズ・インク』(01)で監督デビュー、『ウォーリー』(08)では脚本原案&製作総指揮、そして監督作としてアカデミー賞長編アニメーション賞を獲得した『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)『インサイド・ヘッド』(15)では世界中に感動の渦を巻き起こすなど、ピクサーの“感動作”には欠かせないピート・ドクター。

 現在はピクサーのトップ(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)となったピート・ドクターが「23年の歳月をかけて製作した」と言う自信作である本作は、日常の中で<人生のきらめき>を見失っているすべての人に贈る、“魂”を揺さぶるファンタジー・アドベンチャー。ピクサー史上最も”深い”感動作となる『ソウルフル・ワールド』は12月25日(金)17時よりディズニープラスで配信開始される。

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