[写真]なかにし礼と12人の女優たち

なかにし礼と12人の女優たち

 1964年『知りたくないの』のヒットから50年。その後も作詩家として4000曲以上の作品を世に送り続け、直木賞作家としても知られているなかにし礼(77)。現在では、舞台作品の台本・演出も手がけ、演劇・舞踏・オペラを融合した「世界劇」で高い評価を受けている。

 そのなかにし礼の作詩家・作家生活50周年を記念し、なかにしの4,000曲を超える作品群の中から、多くの大ヒット曲や隠れた名曲の数々を、映画・舞台・ドラマ等を通じて氏と縁のある12人の個性豊かな女優たちが表現力豊かに歌唱するという画期的なアルバムが2015年の1月21日に発売されることがわかった。

 なかにしの50年間の活動の中で培われた幅広い人脈の中から、この企画に参加した女優12名は以下の通り。

 浅丘ルリ子、泉ピン子、大竹しのぶ、草笛光子、黒柳徹子、佐久間良子、平淑恵、高島礼子、常盤貴子、南野陽子、水谷八重子、桃井かおり(50音順)。

 それぞれ、個性のある女優ばかりが12名集まった。

常盤貴子さん、平 淑恵さん、佐久間良子さん、高島礼子さん、黒柳徹子さんは初めてのレコーディングとなっている。

 なかにしはこの作品に寄せて、「一時は、作詩は己の天職ではないかとまで思ったことがあったが、心の奥底には小説を書きたい気分が絶え間なくあった。それはシャンソンの訳詩を始める前からすでにしてあった。私の人生はシャンソンの訳詩と歌謡曲の作詩に出会ったことで成立したものであることは十分承知しているが、私の潜在意識の中には作家になりたいという希望もまた絶ちがたいものとしてあった。もう残りの人生もわずかである。急がねば、そんな思いで挑戦したのが初めての小説『兄弟』である。そして二作目の『長崎ぶらぶら節』が第一二二回直木賞を受賞した。それが二○○○年である。小説がベストセラーになり、ドラマ化され映画化され舞台化され、私の交友関係はいっきょに広まった。そういうことの次第で『なかにし礼と12人の女優たち』というCDが企画された。このCDは私の作詩家・作家生活五十周年記念と銘打って発売される。これほどの作詩家・作家冥利につきることはあるものではない。女優の皆さんに感謝だ」と語っている。

 レコーディングは10月中旬よりスタートし、12人全員が終了したのは12月上旬。

 それぞれ、ドラマや映画、舞台といった忙しいスケジュールの合間を縫って行なわれた。

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