[写真]7月20日にニューアルバム『浦島65』を発売するあがた森魚

[写真]7月20日にニューアルバム『浦島65』を発売するあがた森魚

 シンガーソングライターで、映画監督や俳優なども務めるあがた森魚(66)が、昨年の『浦島64』から連作となるニューアルバム『浦島65』を7月20日に発売することがわかった。あがたが影響を受けたボブ・ディランへ捧ぐ1枚となっている。

 このニューアルバムの背景には50年前、函館の高校2年生だったあがた森魚はラジオの深夜放送で流れたボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」に衝撃を受け『オレも歌いたい!』あがたはこの曲を聴いてミュージシャンになる事を決意。新アルバム『浦島65』は、あがたを音楽家に導いたボブ・ディランへの感謝を込めた1枚となっている。

 ボブ・ディランは、グラミー賞なども受賞しロックの殿堂入りも果たしている。2012年には大統領自由勲章を受章。代表曲には「ライク・ア・ローリング・ストーン」や「天国への扉」など多数ある。そして、「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第2位に選ばれている。

アルバムには、アメリカのトラディショナル・ブルース&フォークの名曲『STEALIN'』や『ALL MY TRIAL』等も収録される。いずれも「ライク・ア・ローリング・ストーン」と同時期に様々なミュージシャンがカバーしており、あの時代へのリスペクトを込めて日本語でカバーする。発売日も「ライク・ア・ローリング・ストーン(1965年7月20日/米・シングル発売)」と同じ7月20日とした。

新アルバムのレコーディング真っ最中のスタジオであがた森魚に話を訊いた。

ーーそれまでのドリーミーだったポップスの世界に、「ライク・ア・ローリング・ストーン」で時代に問いかけたボブ・ディランのサウンドとスピリッツは強烈でした。あの時受けた衝撃を、このアルバムで表現出来ればと』。しかし、レコーディングは、想像以上に難産で、あがた自身ディランをテーマに歌う厳しさや難しさに葛藤しているという。アルバム完成を前に『50年間ありがとう!という思いを込めたディランへのプレゼントであり、自分の中でディランに一回区切りを付ける卒業記念アルバムにしたいと思ってます!ーー

 『浦島65』は浦島太郎(=あがた森魚)が亀(=ディラン)に出会い竜宮城(=音楽の世界)へ行った50年を自身の音楽遍歴になぞらえた渾身の意欲作。ジャケットは1995年に横尾忠則が描いた『鎮魂の海』が使われ、前作に引き続きアートワーク・ディレクションも横尾忠則が担当する。1965年への思いを込め『あの50年前に出会えたエポックを、50年後の今の世代に体感して欲しい!』と語る。

 7月6日から名古屋・大阪・東京にて「浦島 64⇄65 Summer of Love」ツアーも開催される。あがた森魚は72年にデビュー。フジテレビ系「タモリのボキャブラ天国」などにも出演。代表作には「赤色エレジー」などがある。

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