Travis Japan

 ジャニーズJr.内の7人組グループ、Travis Japan。初期メンバーの選抜に携わった、マイケル・ジャクソンの振付師であるTravis Payne(トラビス・ペイン)氏は彼らのダンスの力量に太鼓判を押している。嵐の松本潤も「彼らを使いたい」と指名するほど、完成度の高いパフォーマンスが彼らの持ち味だ。そんなTravis Japanの代表曲「夢のHollywood」から、グループのカラーを読み解いていく。

パフォーマンスから伝わる「Show must go on」の意味

 代表曲「夢のHollywood」のパフォーマンスを一目見るだけで、Travis Japanの魅力が伝わるはずだ。始まった瞬間に、ショーに来たような気分にさせ、7人がバッチリと揃っているシンクロダンスが圧巻。ミュージカルを見ているような感覚にも陥る。

 軽快なリズムとともに、<We go to Hollywood>とスタートするこの楽曲。1番は、<月の見えるオーシャン/憧れの街 Right Here>など、主にハリウッドのステージへの憧れが込められている。

 サビでは、<夢のHollywood 風が舞い踊る街/イヤな事 忘れて Allnight Dancing>と歌いながら、華麗にステップを踏む。彼らのパフォーマンスには、観ている人を引き込む力がある。何も考えずに、ただステージに集中する。そんな空間を作れるのが彼らの強みである。

 また、途中加入の松倉海斗と松田元太が歌う2番の<俺たちの2幕 Life is Musical>からは、「夢のHollywood」は、Travis Japanの歴史やこれからの未来を表しているようにも感じさせる。

 そして、宮近海斗が歌う<憧れのドリームステージ>がポイントだ。コンサートで歌う時には、会場によって“憧れ”の部分の歌詞を変化させている。例えば横浜アリーナで披露する時は、<“横アリ”のドリームステージ>という演出に。ハリウッドのステージへの憧憬を歌いつつも、どのステージも素敵な場所だという彼らの思いが伝わってくる。いつでも最高のパフォーマンスを魅せてくれる彼ららしい演出だ。

 ステージを観ている間は、日頃の鬱憤を忘れられる。どんな場所でも、彼らが踊って歌えば最高の場所になる。Travis Japanのパフォーマンスを見た時に、ジャニーズが掲げている「Show must go on」の意味を改めて感じた。

男気溢れる気遣いと優しい空気感

 そんな彼らはパフォーマンス以外にも「男気」が魅力だ。2019年8月8日に行われたコンサート『ジャニーズJr. 8・8祭り〜東京ドームから始まる〜』で、同世代のSixTONESとSnow Manがデビューを発表した時、中村海人が真っ先に駆け寄り、「おめでとう」と伝えていたのが印象的だった。

 また、悔しさから最年少の松田が泣いていると、何も言わずにそっと吉澤閑也が寄り添う。ステージ上で川島如恵留が涙を流した時には、七五三掛龍也がさり気なく、肩に手を置いていた。さり気ない気遣いからは彼らの真の優しさが感じられる。思いやりのあるメンバーが揃っているのが、Travis Japanだ。

 YouTubeの『ジャニーズJr.チャンネル』では、さまざまな企画に挑戦しているが、どの回を観ても、誰のことも傷付けないような優しい空気感が流れている。そんな、お互いを尊重し合う仲の良さも、彼らを応援したくなる魅力のひとつと言えるだろう。

 彼らはジャニーズJr.内のグループで、まだ単独でのデビューは果たしていない。だが、2019年11月28日に公開された『ジャニーズJr.チャンネル』の動画内で、「デビュー会見はハリウッドにしよう」と大きな夢を掲げ、誓い合っていた。ハワイでデビュー会見を開いた嵐に続き、その夢の実現へ前を進む。

筆者紹介

かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink

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