圧巻のステージで魅了した欅坂46(撮影・山内洋枝)

圧巻のステージで魅了した欅坂46(撮影・山内洋枝)

<日テレ HALLOWEEN LIVE 2016>2日目◇10月29日◇東京・代々木第一体育館

 次のアクトが欅坂46だと告知された瞬間の会場の沸騰ぶりは、文字にできないほど。いきなりサイリウムはほぼ緑になって、歓声が上がった。

 今回の出演メンバーは20人。この日はデビュー曲でもある「サイレントマジョリティー」で彼女たちのパフォーマンスは出発した。群舞の迫力が凄く、圧倒される。それは数の問題もあるのだろうが、全員のシンクロ率がとても高いところにも起因する。音響システムの低音もとても心地よく等間隔で鳴る。

 「皆さん楽しんでいますか? 私たちも皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思っています」と語り口はあどけない。しかしパフォーマンスは硬派。

 後方スクリーンにミュージックビデオを映しながら「語るなら未来を…」が送られる。くるっと一周回った時のスカートのシルエットが揃っていて、ぐっとさせる。オーディエンスはもう熱狂。雄叫びがそこかしこで上がっている。クールなエンディングがとても印象的だった。

ピコ太郎と共演する欅坂46(撮影・山内洋枝)

ピコ太郎と共演する欅坂46(撮影・山内洋枝)

 「この季節にぴったりなダンスをお楽しみください」とMCしてから楽曲ではなく「ハロウィンダンスパート」へ。どことなく魔術的な歌なしのEDMで全員が踊る。照明や映像も効果的に使われていた。

 「ラストスパート、行ってみましょう!」と始めたのは、先ほどまでとは打って変わった可愛らしい「手を繋いで帰ろうか」。若干早口のメロディが特徴だ。終盤に向かって全員が集まってくる振付けも盛り上がりを演出していた。映し出される映像のカメラワークもばっちりで抜け目が無い。

 締め括りは「世界には愛しかない」。パワーに溢れた曲で、見事にステージ・フロアの垣根を取り払って会場を一体にすることに成功していた。この夜の欅坂46の楽曲全体に言えるのだが、とても音のバランスが良かった。特に低音は終始気持ちよく感じられた。「世界には愛しかないんだ」と呟くエンディングも心地よい切なさの余韻を残した。

 その後、今世界的に人気を博しているピコ太郎ともコラボレーションも披露した。ピコ太郎のリードで全員による「PPAP」のパフォーマンスは貴重な光景だったろう。「凄い楽しかったですし、光栄でした」と欅坂46のメンバーも感想を話していた。(取材・小池直也)

セットリスト

欅坂46
01.サイレントマジョリティー
02.語るなら未来を…
03.ハロウィンダンスパート
04.手を繋いで帰ろうか
05.世界には愛しかない

ピコ太郎
01.NEO SUNGLASSES
02.PPAP

参加メンバー(20名)

石森虹花、今泉佑唯、尾関梨香、織田奈那、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、佐藤詩織、志田愛佳、菅井友香、鈴本美愉、長沢菜々香、土生瑞穂、原田 葵、平手友梨奈、守屋 茜、米谷奈々未、渡辺梨加、渡邉理佐、長濱ねる、

 なお、本日の公演模様はCS日テレにて11月26日(土)24:00より放送予定。

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