神宮寺勇太

<King & Princeは全員が演技班?メンバーの活躍を紐解く(5)>

 7月21日に3rdアルバム「Re:Sense」(読み:リセンス)のリリースしたKing & Prince。それぞれの俳優としての活躍に着目して、魅力を紐解いていく連載。最後は、神宮寺勇太について触れていきたい。

 8月7日からスタートした『東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 Season1』(フジテレビ系)で、Hey! Say! JUMP 伊野尾慧のバディ・深町尚哉を演じている神宮寺。人の嘘を見破れる様になったが故に孤独を抱える深町は、常に周囲を遮断していてナイーブな印象を受ける。

 ジャニーズJr.時代、少しヤンチャな容姿から“チャラ宮寺”と称されることもあった神宮寺。だが、これまで演じてきたキャラクターは、深町のようにそのイメージとは対極に位置するものが多い。

 たとえば、2013年放送のドラマ『幽かな彼女』(フジテレビ系)で演じた相田拓途。拓途は、祖父を亡くした喪失感と両親に相手にされない寂しさから、不登校になってしまった中学生だ。自分のことなんか誰も見てくれない…と心を閉して負のオーラを纏っている。

 不良高校生と連み悪事を繰り返していたが、担任の神山暁(香取慎吾)に、「俺はお前のこと見てるぞ」と言われた時、一瞬子どもに戻ったような表情を見せたのだ。これまで彼が抱えてきた心の闇や、寂しさ。その軌跡が伝わってくる演技だった。

 また、初主演ドラマ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ系)で窪田役に抜てきされた時も、ファンからは驚きの声が上がっていた。ともに主演を務めた高橋海人(※高ははしごだか)と岩橋玄樹が、“部活サボりたい”派の自由奔放なキャラだったのに対し、神宮寺が演じた窪田はちょっぴり気弱な役柄だったからだ。

 しかし、放送がスタートすると、あまりのハマりように驚かされた。カバンや漫画の持ち方から、ノートの取り方に至るまで。溢れ出るピュアさを表現し切っていたのだ。チャラく見えるが、実は真面目…という神宮寺の持ち味と上手くマッチしたのかもしれない。さらに、セリフの間も絶妙で、コメディ作品で活躍する素質も感じさせた。

 そして、とくに衝撃を受けたのが、映画『うちの執事が言うことには』(2019年)での演技だ。神宮寺が演じたのは、若き起業家・赤目刻弥。とにかく気さくでフレンドリーなキャラクターなのだが、「絶対に何か隠している…」という怪しさを感じさせる演技をしていた。この絶妙な表現は、ミステリー作品などでも役立つような気がする。本作で演じたようなヒール役も、また見たいところだ。

 これまで5週に渡り、King & Princeの演技を分析してきた。そのなかで感じたのは、彼らが5人5様の魅力を持っているということ。初の教師役を通して新たな魅力を開花させようとしている平野紫耀に、陰から陽まで演技の振り幅が広い高橋。永瀬廉は、朝ドラ『おかえりモネ』(NHK)で繊細な表現を見せ、岸優太は、月9『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)で存在感を発揮している。神宮寺も、『東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察 Season1』でさらなる飛躍を遂げることだろう。今月21日から22日にかけて放送する『24時間テレビ44』(日本テレビ系)では、King & Princeとして初のチャリティパーソナリティを務める。個人としても、グループとしても、さらに輝く彼らの姿が見られることを願って。【菜本かな】

筆者紹介

かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink

記事タグ

コメントを書く(ユーザー登録不要)