中島健人

 Sexy Zoneの中島健人が、7月スタートのドラマ『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)で、小芝風花とダブル主演を務める。本作は『梨泰院クラス』で知られるパク・ソジュンが主演を務めた韓国ドラマが原作。冴えない太っちょ少年からイケメンエリートになった青年と、優等生の美少女から無職の残念女子という真逆の成長を遂げた2人の“すれ違う初恋”の行方を描いていく。

 同作で中島が演じるのは、世界30カ国で発売されるファッション誌「ザ・モスト」日本版の副編集長兼クリエィティブディレクターの長谷部宗介。無愛想でクールな合理主義者で、中島は「僕史上一番の毒舌の役」と明かしている。2016年に主演した映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』もかなりのドSキャラだったが、それ凌駕するほどの役柄とは果たしてどのようなキャラクターになるのだろうか。

 彼といえば、コンサートでの神対応や甘い言葉の数々から“王道の王子様”と称されることが多い。二次元から飛び出してきたような端正なルックスで、前述の『黒崎くんの言いなりになんてならない』や、『未成年だけどコドモじゃない』(2017年)など少女漫画の実写化を成功させてきた。そのため、“イケメンエリート”と呼ばれるようなキラキラとしたキャラクターは、彼の演じてきた役柄やイメージに合っており、得意分野でもあると言えるだろう。

 また彼のもう一つの強みは、意外にも“冴えない”キャラクターを演じる時に発揮されると思う。例えば、2011年に放送された『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)で演じたのは、引っ込み思案な性格の“時刻表オタク”。挙動不審な目の動かし方や、気弱な声の出し方など、細部まで拘られた役作りが印象的だった。当時はSexy Zoneとしてデビューする前で、イメージが広く浸透する前だったため、アイドルファン以外からは「え、あの子ジャニーズなの?」と驚きの声が多く上がっていた。

 また、平野紫耀とダブル主演を務めた『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)で演じた本間快もそうだ。平野演じる一ノ瀬次郎が“陽”の部分を担う役柄だとしたら、意識高い系の拗らせ男子・本間は“陰”の要素が強い役柄だった。断髪の際に、「待ってください!そのハサミ、消毒しました?消毒しなければ殺菌性の皮膚炎になります!」と早口で捲し立てたりと少々面倒くさいところがあるキャラクター。だが、実は可愛げがあったり、人一倍人情味に溢れた温かい部分を見事に表現していた。

 アイドルとして人一倍キラキラと輝くオーラを放っている彼が、ここまで“陰”に染まれるのは、演技力があってこそ。視線の動かし方や息遣いに至るまで、繊細で真面目で、少々根暗なキャラクターを表現するのが上手い。

 そのため、この長谷部というキャラクターは、彼の得意分野を組み合わせた役柄のように思う。イケメンエリートに成長したものの、冴えない少年だった過去を持つ男性。ラブコメの王道であるキラキラとしたキャラクターに、“冴えない”要素を組み合わせた長谷部という役柄を、中島はどのように演じるのか。今から期待が募る。【菜本かな】

筆者紹介

かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink

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