Sexy Zone

 Sexy Zoneが、3月3日に、デビュー10周年を記念したアルバム「SZ10TH」(読み:エスズィーテンス)をリリースした。同作に収録される新曲「Change the world」は、ファンへの感謝の気持ちと、これからをテーマにメンバー自らが作詞をした楽曲だ。YouTubeで公開されている、過去の映像がコラージュされたMV(ミュージックビデオ)はいま100万再生に迫ろうとしている。ここでは、同曲のMVや、歌詞から伝わる絆を読み解いていきたい。

 同曲のMVでは、序盤に1stコンサートの映像が流れる。幼い声で、「Sexy Zone行くぞー!」と叫ぶぎこちない円陣や、デビュー曲から現在まで、歴代のアーティスト写真が流れるシーンなど、あどけない“少年”から、落ち着いた“大人”へと成長していく姿が映し出される。

 従来、ジャニーズ事務所では、10代の若い時期にデビューをすることが多かったが、近年では、King & Princeや、SixTONES、SnowManなどジャニーズJr.としての下積みを長く積んだのちにデビューに至る傾向が強い。Sexy Zoneと同年デビューのKis-My-Ft2も、最年長の北山宏光は25歳。全員が10年以上の下積みを経てのデビューだった。

 しかし、Sexy Zoneは、最年少のマリウス葉が当時11歳。最年長の中島健人でさえも、17歳の現役高校生でのデビューだ。下積み期間が1年もないままデビューしたメンバーも多い。そんな彼らのストーリーを聞くと、順風満帆にスター街道を歩んでいる“エリート”だと思う人が多いだろう。だが、ドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で、「準備期間がないままデビューしちゃった」「覚悟を持てるタイミングがなかった」と明かしていたメンバーの姿が印象に残っている。

 だが、中島健人が、「次の場所っていうのは、誰でもない自分たちで見つけろって言われている気がする」と語っていたように、与えられたことをこなすだけでなく、自分たちの想いや考えを伝えるという方向にシフトした瞬間が、確かにあった。そんな想いが、「Change the world」の歌詞に込められている。
 
 サビの<夢のstageに何時か立つんだ>からは、10周年に向けた新たな意気込みが。1番のAメロにある<ぶつかって カタチ変わって 見つけた個性/ありふれた日々に 意味があったんだ>や、2番のBメロ<とにかくもう夢中で 重ねた10年 傷ついて傷つけて/背負い込んじゃって 投げ出したくて>からは、順風満帆だと思われてきた彼らが、その裏でもがいてきた日々を感じさせる。

 Sexy Zoneは、5周年の時にも、「STAGE」という楽曲を全員で作詞している。「STAGE」のサビでは、<枯れないよ いつまでも>と歌っていたのが、5年の時を経て、<枯れても咲いたんだ>になっているのが心に響いた。躓いてはいけないと気を張っていた5年前から、躓いたとしても、また歩き出せると歌うようになった現在。彼らの軌跡、成長を最も表しているフレーズではないだろうか。

 キラキラのアイドルという部分は保ちつつも、メッセージ性の強い楽曲まで歌いこなすSexy Zone。悔しさや焦り、葛藤を乗り越えてきたからこそ、彼らの歌は響くのだろう。新たな魅力を開花させつつある彼らの10周年イヤーが、素晴らしいものになることを祈って。【かなぴす】

 

筆者紹介

かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink

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