【第68回NHK紅白歌合戦、31日、リハーサル最終日、NHKホール】“ご当地ソングの女王”水森かおりが最終リハーサルに臨んだ。曲目は、山口県のご当地ソング「早鞆ノ瀬戸」(8月リリース)。早鞆ノ瀬戸とは、山口県下関市壇ノ浦と福岡県北九州市門司区和布刈の間の海峡のことで、その幅は、最も狭いところで700メートルほどしかないという。

 今回はダンサーを引き連れ“千手観音ダンス”で魅了する。千手観音ダンスは中国の舞踊で、美しい手の動きは残像の様に軌跡を描き魅了する。水森のスタンバイ中に、森三中の黒沢かずこ扮する「千手観音かずこ」が金色の衣装を身にまとい、ゲストとして審査員席の前で観覧することに。

 水森は赤に金色をあしらったドレスで登場し、後ろには多くのダンサーがスタンバイ。楽曲が始まるとまさに千手観音の腕の様に、滑らかで鮮やかなダンスを見せる。だがそれだけではない、最後にはワイヤーに吊られ空中を舞う水森。ご来光の様に輝く金色のセットをバックに艶やかな歌声を響かせた。

 それを観て、“千手観音かずこ"こと、森三中の黒沢かずこは宙を舞う水森を恍惚の表情で拝む。圧倒的な存在感にユーモアも加えた演出で、水森の歌をさらに際出たせていた。ちなみに囲み取材で水森はワイヤーが体に「くいこむ」と話していた。

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