紅白出場“枠”考えず、V6・キンキ出場せずは「総合的な判断」
出場者発表会見場
毎年恒例大みそかに放送される『第68回NHK紅白歌合戦』(12月31日)の出場歌手が16日発表され、初出場10組を含めた46組の顔ぶれが決まった。出場会見後には制作側への囲み取材もおこなわれ、名前のなかった安室奈美恵や桑田佳祐は引き続き「粘り強く交渉」を続けるとの意思を明かした。
初出場組は、紅組は丘みどり、SHISHAMO、TWICE、Little Glee Monsterの4組、白組ではエレファントカシマシ、竹原ピストル、トータス松本、Hey! Say! JUMP、三浦大知、WANIMAの6組。TWICEのメンバーは韓国や日本、台湾の出身で構成されるK-POPアイドルで、韓国勢としては6年ぶりの出場となった。
出場者のなかには、18年ぶりの松たか子や、12年ぶりの倉木麻衣、6年ぶり平井堅など久々の顔ぶれがあった。また、ジャニーズ勢では、Hey! Say! JUMPが初出場を決めた一方で、V6とKinki Kidsの名はなかった。なかでもV6の井ノ原快彦は『あさイチ』で司会を務めるなど、同局への貢献後も高い。
これについて、会見後に囲み取材に応じた同局・制作総括部長の矢島良氏は「個別のことについては言及できないが、総合的な判断で依頼しなかったということです」ということに留めた。Kinki Kidsについても同様に「総合的な判断でお願いしなかった」と語った。
また、ジャニーズ勢としては昨年は6組が出場していたが、今年は5組に減少。このことについて同氏は「我々がご出場を依頼するに当たっては、レコード会社や事務所である、いわゆる“枠”のようなことは考えず、それぞれのアーティストのご活躍や世論の支持、我々の企画演出に合致するかということで選ばせて頂いております」と意図したものではないことを強調した。
他方、出場が期待されていた桑田佳祐や安室奈美恵については引き続き交渉を進めていくとした。【取材=松尾模糊】