剛力彩芽「いつかお洒落して宇宙旅行に」宇宙に希望を抱く
女優の剛力彩芽(25)が30日、都内でおこなわれた、宇宙ビジネスアイデアコンテスト『S-Booster 2017』最終選考会にゲスト出演。大賞を受賞したANA職員・松本紋子さんに花束を贈呈したほか、宇宙飛行士・若田光一さんらとトークセッションに臨んだ。
同コンテストは、内閣府やJAXA、ANAホールディングス、三井物産、大林組、スカパーJSATで構成する、S-Booster2017 実行委員会主催の企画。宇宙の通信や地球観測などのアセットを利用した新たなビジネスモデルなどの発掘と事業支援を目的としており、今年度が初の試み。
剛力は、所属するオスカープロモーションが今年3月に、宇宙産業をサポートする宇宙戦略プロジェクト・宇宙事業開発本部を発足。同コンテストに全面協力していることもあっての出演となった。
宇宙飛行士・若田光一さんらと挑んだトークセッションでは「宇宙に関しては無知できょう吸収して帰りたい」と意欲。「小さい頃から星空を見るのが好きだった」という剛力は、流れ星を人工的に作るビジネスに興味。「それが見られたら本当に幸せ。行く行くは私たちがお願いして出来るくらいになったら」と目を輝かせると、それを手掛けるALE・岡島礼奈さんは「最初に流れ星を見るイベントが2019年。半径100キロの所で見れる。そこにいる人たちみんなが見てもらって楽しめると思う。剛力さんにも楽しんでもらいたい」と応えた。
また、宇宙旅行に「行ってみたい。写真を撮ったりしたい」とも。更に「(船内や宇宙ステーションでは)洋服が決められている印象があるので、いつかお洒落していけるのかな。食事も変わっていくのかな」と希望を抱くと、若田氏からは「服はとてもポテンシャルがあると思う。スペースシャトルは1日1個新しい服をくれるんですけど、宇宙ステーションでは下着が3日1回、ズボンは1カ月に1本。でも土がないので汚れません。運動着なども1週間同じものを着る、毎日汗をかいたら乾かせるので。非常に機能的な所はあるけれど、観光旅行の時代になると自分の好きなものを着てみたい、自分の食べたいものを食べたいなど、変わってくると思います」との見解を述べた。
その後は、超低空高度衛星搭載のドップラーライダーによる飛行経路の最適化システム構築という案で大賞を受賞したANA職員・松本紋子さんに花束を贈呈。改めてコンテストを振り返り「貴重な場に参加させてもらえました。この機会に勉強して、いろんな方に広めていけたらいいなと思う。夢だけでは語れない難しい技術もあると思いますが、宇宙を私たちにとっても身近なものになればいいなと思いますし、このコンテストが2回、3回と続けばいいなと思います」と語った。
また、宇宙旅行については「人生に1回は宇宙を見てみたい。行って体感したいし、写真も。いつかは家族旅行みたいに気軽に行けたら良いと思いますし、まだまだ夢が広がっている。これからもっと発展していくと思うので。こういうのをやってみたい、できるかもしれない、まずは小さなきかっけを色んな企業にサポート頂いて、できるかどうかわからないけどチャレンジしてみるのが大切。少しでも宇宙に興味があれば、応募しようと思ってもらえたら嬉しい」と述べた。
なお、今回の選考会では、15組のファイナリストよるプレゼンテーションがおこなわれた。衛星の位置情報を使ったロボット船や月面基地建設事業、高機能ロボットアームから金属加工品まで幅広いアイデアが発表された。審査員には宇宙飛行士の山崎直子さんの姿もあった。【取材・撮影=木村陽仁】