et-20110612-01.jpg 今年2月に大震災に見舞われたNZクライストチャーチ出身の歌姫が、日本に向けて震災復興への「祈り」のメッセージを込めた曲を急遽収録したアルバムがリリースされる。1987年4月10日生まれの24歳、ニュージーランド・クライストチャーチ出身のヘイリーさん。ニュージーランドはもとより、イギリス、アジア各国で高い人気を誇っている。
 日本ではフジテレビ開局45周年記念ドラマ『白い巨塔』での主題歌「アメイジング・グレイス」が大ヒットし、2004年の第18回日本ゴールドディスク大賞にて、同曲がソング・オブ・ザ・イヤー、世界デビュー・アルバム『Pure』がクラシックアルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いた。2008年6月に発売された日本のポップス、カヴァーアルバム『純~21歳の出会い』では故本田美奈子.さんとのデュエット版「アメイジング・グレイス」が話題となったのは記憶に新しいところだ。
 2011年3月18日には、ニュージーランド、クライストチャーチにて大震災被災者のための追悼式典があり、日本人留学生28人の遺族や英ウィリアム王子も出席する中、「アメイジング・グレイス」をアカペラで歌い、被災者の心を癒した。
 そんな彼女が、東日本震災での状況を知り「アメイジング・グレイス」を日本語で熱唱した。ヘイリーさんの特別な思いが込められ、日本語で熱唱している「アメイジング・グレイス」は、6月8日にリリースされるアルバム『癒しのピュア・ヴォイス』に収録されており、今回のリリースに合わせて急遽録音された、日本盤のみのスペシャル・ボーナス・トラック。ヘイリーの震災復興への「祈り」となるメッセージが、詰め込まれた仕上がりになっている。
 そんなヘイリーさんより、日本に向けてのビデオ・メッセージと、急遽、録音された「アメイジング・グレイス」のスタジオ収録の映像が届いた。
 映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネさんがヘイリーさんの美しい歌声に心奪われ、制作が開始された今回のアルバムでは、モリコーネさん自身がオーケストレーション、作曲、指揮を担当しヘイリーさんをサポート。人々の心に残る名画「ミッション」「ニュー・シネマ・パラダイス」「レディ・カリフ」などの各テーマ曲を、モリコーネ指揮のもと数々の名旋律が、ヘイリーさんの歌声によって紡がれてゆく名盤だ。
 ヘイリーさんは「今は本当に大変で困難なことも多いでしょうが、私は皆さんのことをずっと思っていることをお伝えしたくてこのメッセージを送ります。私の故郷、ニュージーランドのクライストチャーチもほんの最近、一ヶ月ほど前にとても大きな地震に見舞われました。その地震で深く傷ついた私には、皆さんの苦しみがよくわかります。私の心は皆さんと共にあります。あらん限りの愛を送ります。実は今、スタジオにいるんです。皆さんのために、アメイジング・グレイスの特別ヴァージョンを録音したところです。気に入っていただけると嬉しいです。頑張ってください」とコメントしている。

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