準大賞に選ばれたAimer

 全国のCDショップ店員による投票で決める『第9回CDショップ大賞2017』(全日本CDショップ店員組合)の授賞式が13日、都内でおこなわれた。グランプリにあたる大賞に宇多田ヒカルの6thアルバム『Fantome』が選ばれた。宇多田は授賞式には欠席したがビデオでコメント。「CDを手に取ってもらえることは、アーティストとして嬉しいです」と喜びのコメントを寄せた。また、準大賞は女性シンガーのAimer(エメ)の『daydream』が受賞。Aimerは「本当にうれしい」と述べた。

 CDショップ大賞は「行かなきゃ 会えない 音がある。」というスローガンのもと、全国のCDショップ店員がメジャー、インディーズを問わず、賞をきっかけにブレイクが期待される作品と思うものを投票で選び賞するもので、今回で9回目。これまでに星野源や水曜日のカンパネラ、ももいろクローバーZ、MAN WITH A MISSIONなどのアーティストが受賞してきた。

 今回は2016年1月1日から同年12月31日までにリリースされた邦楽オリジナルアルバム(ベスト盤を除く)を選考対象とし、全国1019人のCDショップ店員が投票をおこなった。

 大賞にノミネートされた入賞作品は、[Alexandros]の『EXIST!』、never young beachの『fam fam』、RADWIMPSの『君の名は。』、D.A.N.の『D.A.N.』、My Hair Is Badの『woman's』、Aimerの『daydream』、宇多田ヒカルの『Fantome』の7作品。

 この中から昨年9月にリリースされた、宇多田の約8年ぶりの6thオリジナル・アルバム『Fantome』が大賞を受賞。

 宇多田は今回授賞式には出席できなかったが、コメント動画を寄せ、「配信が多い時代ですが、実際に足を運んでCDを手にとってもらえるというのはアーティストとして嬉しいです」と今回の受賞を喜んだ。

 また、「CDショップの手作りのポップを撮った写真がファンから送られてきて、凄く盛り上げてくれてるなあ、と感じました」とショップ店員の尽力に感謝した。

 同アルバムを選出したCDショップ店員は「宇多田さんの作品はいろんな世代の方々に認められる本当に良い作品」などその選出理由を挙げた。なお、宇多田の代理でユニバーサルミュージック合同会社Virgin Music製作本部統括本部長の今成一裕氏が大賞の盾を受け取った。

 また、準大賞に4thアルバム『daydream』が選ばれたAimerは授賞式に出席し、「CDショップの皆さんは音楽を愛している人だと思う。そのような人々に評価して頂き、本当にうれしい」と受賞を喜んだ。

 自身もよくCDショップに赴くというAimerは、「自分の音源がどのように展開されているのか楽しみにしていて、手作り感あふれるポップにも愛着があります」と語った。

 さらに会場で『daydream』に収録されているRADWIMPSの野田洋二郎(Vo、Gt)が楽曲提供とプロデュースをおこなった「蝶々結び」を披露。美しく透き通りながら、揺らぎを含む独特な歌声を会場に響かせた。(取材・撮影=松尾模糊)

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)