深々と頭を下げる乃木坂46橋本奈々未

 乃木坂46橋本奈々未が24歳の誕生日を迎えた20日、さいたまスーパーアリーナで卒業コンサート『5th Year BIRTHDAY LIVE ~橋本奈々未 卒業コンサート~』をおこなった。乃木坂46の単独公演としては初の会場。3日間の日程で全曲を披露される。初日となったこの日は、橋本を中心としたセットリストが組まれた。

 オープニングから会場の中央に橋本は1人で登場、凛とした表情を見せながら、観衆に深く一礼し、ステージはスタートした。途中、感極まったメンバーが涙ぐむシーンも見られたが、橋本はそんなメンバーを笑顔で励まし、メンバーを力強くけん引、全員で37曲のプレーを披露。

 アンコールでは橋本が1人で登場、乃木坂46で唯一のソロ曲「ないものねだり」を披露。その曲を前に「『ないものねだりしたくない』って歌っているけど、こんなに素敵な景色を何度も何度も目にしているのに別の道を進みたいと思うのが、一番『ないものねだり』だなと感じます」と歌への思いとともに現在の心境を明かした。

号泣しながら歌う橋本奈々未ら

 そして「私が選んだその先に、正解があると信じています」とこれからの進路に意気込みを見せた。その言葉にフロアから「5年半、ありがとう!」「これからも応援しているよ!」との掛け声が上がり、橋本は涙を流し「泣く予定なかったから、化粧が壊れて怖いです」と冗談をポッと言いながらも、温かい言葉への感謝を示すように笑顔を見せた。

 「ないものねだり」では感極まり、言葉が出てこない場面も。そんな歌に、リーダーの桜井玲香(22)は「今までの『ないものねだり』のなかで、一番良かった」とそのステージを称賛。

 また、ポジションではシンメトリー(対称)ポジションに立つことも多く、同い年で仲の良い白石麻衣(24)がメンバーを代表して手紙をしたため、橋本との5年間を振り返りながら「ななみんのことを心から尊敬しています。橋本奈々未という一人の女の子に出会えたこと、人生で最高の自慢です。5年半みんなに幸せをありがとう! ずっと大好きです!」と感謝を言葉に表すと、2人とも抱き合い号泣する姿を見せ、観衆の拍手を誘った。

 ラストは全員で「サヨナラの意味」を披露。橋本はフロアを移動する台座に乗り、会場の隅々にまで視線を行き届かせ、笑顔で観衆に向けて手を振った。

 曲が終わると乃木坂46のメンバー一人ひとりに感謝とエールを送り、この日訪れた3万5000人の観衆に向けて「ありがとうございました。みなさん、さようなら」と最後の挨拶とともに、地上45メートルまで上がるゴンドラから深い一礼をし、ステージと、乃木坂46のメンバーとしての活動を後にした。(取材=桂 伸也)

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