収録をおこなった乃木坂46若月佑美(右)と藤巻直哉

 乃木坂46若月佑美(22)が出身地の静岡県で富士山をテーマにしたテレビ番組に出演する。その収録が2月某日、都内などでおこなわれ、若月は「番組を通して富士山の魅力を発見し、伝えていきたい」と意気込みを語った。

藤巻とのタッグで富士山の魅力を発見

 乃木坂46としては、16thシングル「サヨナラの意味」がグループ初のミリオンセールスを記録し、更に念願だったNHK紅白歌合戦に2年連続で出場するなど、いまやアイドル界のトップをゆく。一方、若月個人では、自身が描いた絵画が、100年超の歴史を有する芸術展『二科展』に5年連続で入選するなど、個性あふれるメンバーのなかでも異彩を放つ活躍をみせている。

 その若月が新MCを務めるのは、静岡朝日テレビの情報番組『ふじ△』(読み=ふじさんかっけー)。同局が2013年のユネスコ富士山世界文化遺産登録以来毎年、富士山の日である2月23日前後に放送している番組『ch223』(ちゃんねるふじさん)をベースとした特別番組。昨年放送の『ch223 日本一の卒業旅行!?』は現在、海外でも放送されている人気企画だ。放送開始5年目を迎えた今回は、静岡出身の若月をメインMCに迎えた。

銭湯での収録もよう

 若月とともに番組進行を担当するのは、ユニット「藤岡藤巻と大橋のぞみ」として楽曲「崖の上のポニョ」でNHK紅白歌合戦にも出場、スタジオジブリ作品を中心に映画プロデューサーをつとめる藤巻直哉。毎年、静岡朝日テレビの当該企画を監修する藤巻は、海外にジャパニーズカルチャーを発信する日本の第一人者のひとりだ。

 その2人による収録は2月某日、都内の銭湯と品川神社、山梨県の北口本宮冨士浅間大社、朝霧高原など、富士山と関わりがある場所でおこなわれ、本媒体はこのうちの都内での収録を取材した。

 最初の収録は銭湯でのクイズコーナー。若月と藤巻は、富士山の壁画を背景に、富士山にまつわるクイズに答えていった。銭湯には生まれて初めて来たという若月は、乃木坂46公式ジャージに身を包み、笑顔で回答。なかには難問もあったが持ち前の“機転の良さ”を活かして次々と当てていった。

 場所を品川神社に移しての収録では、沢山の陽を浴びながら富士山との縁を説明していく。同神社には「富士塚」と言われる、富士山に見立てた岩山があり、「冨士登山道」には5合目、6合目…と登山口から山頂までの合目も記してある。2人はその道を登り、山頂から品川の街並みを見下ろした。ここでは、その先にある富士山の影をのぞきながら一句を読み上げた。

絵画の才能を番組のロゴにも

 若月の持ち前の明るさや気配りが現場の雰囲気を更に明るくさせていた。藤巻との掛け合いも抜群で、初収録ながらもスムーズに進んでいった。

若月佑美がデザインした番組ロゴ

 そして、番組ロゴの『ふじ△』は若月がデザインした。二科展入選の作品はいずれも色彩豊かな抽象画だが、今回はシックに黒色のみ。あたかも筆で描いたような書体は柔らかみがある。「ふ」の文字が「心」にもみえるが、それは「たまたまだった」ようだ。

 もともと絵を描くときは、心に映ったものを投影していくという。「言葉で表現できないものを絵として表していくんです。心の変化が絵にも影響していきますので、一気に描き上げないと変わってしまうんです」とも。心に映ったものがそのまま反映された今回のロゴも若月の人柄が出た作品ともいえる。

 女優業にも力を入れている彼女だが、将来は「メッセージ性のある写真集を作っていきたい」とも語っている。若月の“同僚“乃木坂46メンバーは、写真集の売上も好調で増版に次ぐ増版。自身については「自然と一体化できるものを撮っていきたいです。特に、夜で月明りを浴びながら撮影をしたい。光と影のように、皆が太陽であれば私は月のもとで対照的なものを出したい」と構想の片鱗を明かした。

 また、地元が静岡の若月。生家からは富士の山根がのぞけるといい、富士山には特別な思いもある。ただ、収録ではこれまでに知らなかった知識や魅力が発見できたようで「知らないことが沢山ありました。私の世代にもこうした知識や魅力を発信していきたい」と意気込みをみせた。

おみくじを引くふたり

 若月を支える藤巻も大の富士山好き。「都内でも澄み渡った朝だと富士山が見える。得した気分になれる」とも。藤巻自身は過去に、大橋のぞみや里田まいともコラボしたことがある。なかでも大橋との楽曲「崖の上のポニョ」では大ヒットを記録。NHK紅白歌合戦にも出場した。「とても良い印象」と称えた若月とのデュエット曲も期待されるがまずは「富士山の魅力を発信していきたい」と全国津々浦々にある“富士山”を発見していきたいとの意気込みを語った。

 今回、新企画をスタートさせる静岡朝日テレビは、占いタレントのゲッターズ飯田や作家・作詞家の児玉雨子、ハロー!プロジェクトの新エース・宮本佳林(Juice=Juice)のほか、いまやグラビア界を席巻する浅川梨奈(SUPER☆GiRLS)らを、ローカル局ながらブレイク前から積極的に番組に起用し、昨年春にはディファ有明で番組派生の音楽イベントも成功させた。今回の番組「ふじ△」でも、若月佑美の後輩となる乃木坂46の二期生・鈴木絢音が番組ナレーターを担当する予定で、今後の展開にも注目が集まる。

番組情報

▽番組名=「ふじ△」
▽出演=藤巻直哉、若月佑美(乃木坂46)
▽NA=鈴木絢音(乃木坂46)
▽2017年2月25日(土)深夜1時〜初回放送予定
▽企画協力=ALLBLUE
▽制作協力=ケイマックス
▽制作著作=静岡朝日テレビ
▽番組=http://www.satv.co.jp/0300program/0110library/2017/fuji/
▽番組公式Twitter=@satv_pinkpurple
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