miwa、熊本の中学生18人と共演 “歌の力”届ける

囲み取材に応じるmiwa
【第67回NHK紅白歌合戦、30日、リハーサル3日目、NHKホール】震災被害に遭った熊本市立帯山中学校の合唱部18人と一緒に楽曲「結 -ゆい-」を歌うシンガーソングライターのmiwa。「歌を唄うことに、ひたむきでまっすぐな子たちと思っている」と共演に胸を躍らせた。
『Nコン2016 NHK全国学校音楽コンクール』の課題曲として書き下ろされた「結 -ゆい-」。優しくも力強い生命力にあふれた楽曲は、miwaにとっての原風景に重なるもの。自身も中学生の頃、学校の合唱コンクールに参加したことが「大事な思い出になっている」といい、「今年のNコンに参加する中学生にとって、思い出の曲になったらいいな」との思いをこめて作り上げた楽曲だという。
共演する帯山中の生徒は熊本地震という災厄に見舞われた。それでも、「自分たちが大変な時でも、歌で誰かを勇気づけたり、元気づけたりを今年やってきた子たち」とmiwaは生徒たちに尊敬のまなざしを送る。「今年Nコンのテーマが『歌が力になる』ということで、歌っていても力になる曲にしたいと思った」とした上で、「聞いた人がより力をもらえるような曲にしよう」との意図も込めて作り出していったという。
紅白の舞台に立つ―。生徒たちにはサプライズで明かされたこともあり、「お母さんが泣いた」「地元の人たちも頑張って来てと言ってくれた」と伝えられたmiwaは、自分のことのように喜ぶ。「帯山中の18人は本当に歌が大好き。震災の時も歌うことでみんなとのつながりを感じたり、歌を届けることで誰かが元気になったり笑顔になったりする、歌の力を感じている子たち」と優しい目で生徒の気持ちを代弁した。
そして「歌を唄うことに、ひたむきでまっすぐな子たちと思っている。この歌の力を紅白を通じて、全国の人たちに見てもらえるのはすごくうれしいです」と抱負を語り、自身にとって4度目となる紅白のステージで、帯山中の18人と一緒に“元気”“勇気”を届けたい意気込みを伝えていた。(取材・小野眞三)