YOSHIKI「一度離れたから見えた」、SMAP解散に自身重ね再結成望む
「楽天モバイル新CM」発表会に出席したYOSHIKI(撮影・松尾模糊)
X JAPANのYOSHIKIが25日、都内でおこなわれた「楽天モバイル新CM」発表会に出席。CMの撮影秘話やCMソングについて想いを語った。
YOSHIKIは26日に放映開始する楽天モバイルの新CMで、ドラムプレイを披露。自身が実際のステージで使用しているというドラムセットで撮影に臨んだといい、「ビックリしました、撮影現場に行ったら僕のドラムセットとライザー(東京ドームなどでドラムセットごとステージに上げる機材)がありまして驚きました」と撮影時に驚いたことを明かした。
また、ドラム演奏時には「あのドラムってウォームアップしていってピークに行くまで時間が掛かるんですね。で、2、30分くらい叩いていい感じになったところで、撮影お願いしますと言いました」とYOSHIKI自らキューを出し、撮影したという。
そして、CMの為に書き下ろした楽曲については「たまたま、X JAPANのアルバムの為に作っている曲と時期が一致したんで。そういう創作の中で生み出された曲です」と現在は創作意欲に溢れている様子。
さらに、この日はYOSHIKIも使っているという、楽天モバイルを実際に使用し、楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏と通話する場面も。YOSHIKIは「音もクリアーで、クオリティが高い」と評価した。
今回のCMを記念して、一定条件を満たした顧客の特典となる、YOSHIKIのスペシャルフォトブック(非売品)の一部も公開された。写真家レスリー・キー(Leslie Kee)氏が撮影したという今回の撮影について「2日に渡って、お昼から夜中の3時とかまで撮影していました」と長時間に渡って、丁寧に作り上げられたと話した。
また、YOSHIKIは、会見後には囲み取材に応じた。
2月に大腸憩室炎および門脈血栓症のため入院し、8月10日に自身のフェイスブックで退院を報告したメンバーのPATA(Gt)について「PATAとは電話で話したくらいだけど、前より元気になってたみたいでした」と語り、PATAの体調は退院後も順調であることを示唆。
X JAPANは、1997年に解散を発表、2007年に再結成。2010年から11年にかけてワールドツアーを成功させるなど目覚ましい活躍を続けているが、その間、オリジナルメンバー2人の急逝や、今年のPATAの入院で活動休止を余儀なくされるなど、苦難が相次いだ。
リーダーとして様々な苦難を経験してきたYOSHIKIは、先日、年内をもって解散を発表したSMAPについて「アメリカにいた僕の元にもそのニュースは飛び込んできました。あれだけ素晴らしいグループなんで、とても残念です。メンバーって色々意見もあるだろうし、中の人しか分からないこともあると思います。僕も(X JAPANの)リーダーとして色々やってきましたけど、表立って言えないこともあります。ただ、皆さん生きてますから。僕らは再結成する時、亡くなったメンバーの壁がありましたので。ファンの人たちも待っているでしょうし、今後もし、何年後でも、いつか再結成してくれれば皆さん喜ぶでしょうし、僕もそれは望んでます」と彼らが生きている限り、いつの日かSMAPとして再び活動してくれることを希望していると語った。
さらに、X JAPANの再結成について「僕らに関しては、色んなことがあったことによって有り難みが分かったというか、自分たちの目的が一度離れたから見えた、というのはありました」と解散した後に改めてバンドの存在意義を知ったことを明かした。
また、出演したCMのコンセプトである『Endless Challenge』に関して、自身の挑戦について尋ねられると「少しでもレコーディング進めるとか、ピアノ3~4時間やるとか、体鍛えるとか日々、地道に挑戦しています」と答えた。
さらにYOSHIKIは「勝つまでやるというのは、言うのは簡単ですけど、実践するのは本当に大変だと思います。リオオリンピックもアメリカで観ていましたけど、あれだけの数のメダルを獲って日本人として誇りに思いました」と過去最高の41個のメダルを獲得した日本選手団を称えた。(取材・松尾模糊)