駿河太郎、映画初主演「夢二に共感はできない」とキッパリ
映画『夢二〜愛のとばしり』の完成披露試写会に出席した主演の駿河太郎、岡本真夜ら(撮影・桂伸也)
俳優・ミュージシャンの駿河太郎(38)が6日、都内で映画『夢二〜愛のとばしり』の完成披露試写会に出席し舞台挨拶をおこなった。駿河は竹久夢二には「共感はできない」とキッパリ断言しながら「夢二を『演じる』というところで葛藤はなかった」と演技に集中したことを明かした。そして、劇中のテーマ曲を担当したmayo(岡本真夜)は「(always love youという)タイトル通り、自分の一番愛おしい人を思い浮かべて聴いてもらいたい」と楽曲への想いを話した。
この日は主演を務めた駿河、作品で共演した小宮有紗、加藤雅也と、劇中のテーマ曲を担当したmayo(岡本真夜)、宮野ケイジ監督、原作者の野村桔梗らとともに登壇し、舞台挨拶をおこなった。
本作は野村の原作小説『竹久夢二のすべて』の映画化作品。明治時代から大正時代にかけて多くの美人画を描いた画家・竹久夢二と、夢二をめぐる3人の女性との、愛の日々を通じて一人の人間の本質を描いたストーリー。
作品で主演を務めた駿河太郎は、現在は俳優業を主として活躍。今回映画初主演となった本作は、海外フィルムイベント『Japan Film Festival LA 2015』で作品賞のグランプリとともに、駿河自身が最優秀主演男優賞を受賞した。
作品が高評価を受けていることに対し駿河は「今からの公開が非常に楽しみです。まさか自分が初主演で、そういう賞をとれるとは全く考えていなかったので、素直に自分を起用していただいた監督や、作品に携わってくれたキャスト、スタッフに感謝しています」と今回の機会を得たことに、大きな感謝の思いを述べた。
一方、劇中でスキャンダラスなイメージも多く含めて描かれた夢二のイメージに対して駿河は「共感はできない」とキッパリ断言しながら「夢二を“演じる”というところで葛藤はなかったですし、生きていく中では『やりたいこと』と『実際できるもの』の違いというのは、みんな持っているものだと思うんです。だから、そこを勝手に自分の共通項として、夢二を演じました」と役作りで夢二に迫った努力の一端を明かした。
今作のテーマ曲を手掛けたmayoの名は、岡本真夜がピアニストとして活動する際の名義で、映画のテーマ曲「always love you」は、今年mayo名義で初めてリリースされたインストアルバム『always love you』に収録されている。
mayoは「もともと自分のストックの中にあった楽曲で、作ったときはタイトル通り自分の一番愛おしい人を思い浮かべて聴いてもらいたいな、という思いで作りました」とこの曲を作る際に抱いていたイメージを振り返った。この楽曲が宮野監督の目に留まったことで、今回メインテーマとなることが決定したという。また、mayoは映画を見た上で作品のイメージに合うように、再アレンジをおこなったことも明かした。(取材・桂伸也)



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