中森明菜

中森明菜が昨年紅白以来の肉声

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 歌手の中森明菜の楽曲「FIXER」が、ビートたけし・西島秀俊出演の映画『女が眠る時』(16年2月27日公開)のイメージソングに使用される。映画予告編では、中森明菜がタイトルコールを担当。昨年2014年のNHK紅白歌合戦以来の肉声となる。

 同曲は、12月30日に発売するオリジナルアルバム『FIXER』のタイトル曲で、正式名称は「FIXER -WHILE THE WOMAN ARE SLEEPING-(女が眠る時)」。楽曲のサブタイトルに、映画の原題名が付けられている。

 今回のイメージソングへの使用は、中森明菜の妖艶な世界観かつ独特の印象深い歌声が映画関係者の耳にとまり、映画の深淵なる魅惑のミステリー感とマッチするという理由から。

 映画「女が眠る時」の監督は1993年の『ジョイ・ラック・クラブ』で映画ファンの注目を集め、1995年の『スモーク』がベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた巨匠ウェイン・ワン。ニューヨーカー誌に掲載されたヨーロッパで著名なスペイン人作家ハビエル・マリアスによる短編小説「WHILE THE WOMEN ARE SLEEPING」を日本で撮影することを自ら提案、ウェイン・ワンにとって初となる日本映画監督作品。

映画「女が眠る時」(2016年2月27日公開、東映配給)

映画「女が眠る時」(2016年2月27日公開、東映配給)

 この作品には日本を代表する豪華な演技派俳優陣が集結。謎めいた初老の男・佐原を、自作以外での映画出演は実に12年ぶりとなるビートたけし、佐原の行動に振り回されていく作家・健二を映画『CUT』での鬼気迫る演技がヴェネツィア国際映画祭にて絶賛された西島秀俊が演じる。ミステリアスなヒロイン・美樹には、オーストラリア出身で国際派女優としての期待も高い忽那汐里。ほかにも、小山田サユリ、リリー・フランキー、新井浩文、渡辺真起子ら、国内外で活躍中の俳優が名を連ねている。

 ストーリーは、若く美しい女性と男との異常な愛、変わっていく妻との関係、覗きへの罪悪感と止まらない好奇心、エスカレートしていく衝動……、郊外のリゾートホテルという閉塞的な場所で次第に自分自身を見失っていく男。「狂っているのは、自分なのか。それとも<目の前の現実>なのか」女への執着が狂気へと変わっていく男の姿を、背徳的で官能的な映像美で描く、深淵なる魅惑のミステリー。

 「女が眠る時」予告編・木藤プロデューサーは「ウェイン・ワン監督、ビートたけしさん主演の映画にまさか中森明菜さんがイメージソングを歌って頂ける。そんな豪華過ぎるコラボレーションが出来たことを製作一同大変嬉しく思っております。中森さんの歌とタイトルコールを聞いた瞬間、日常の景色が非日常に見えてくる。映画の世界観と同様な感性を共有させて頂いたことに興奮が冷めません」とコメントしている。

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