MISIA、ガンダム主題歌MV完成 最新CG屈指し“希望”描く
「オルフェンズの涙」のミュージックビデオの一コマ
歌手のMISIAが歌う、テレビアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のエンディングテーマ「オルフェンズの涙」のミュージックビデオ(MV)がこのほど完成。13日から動画配信サイト「GyaO!」で公開された。
この楽曲は、『新世紀エヴァンゲリオン』や映画『進撃の巨人』のサウンドトラックを手掛ける鷺巣詩郎氏とのタッグで書き下ろしたもので、「オルフェンズ=孤児たち」をテーマに掲げた。MISIAにとっては初めてのテレビアニメタイアップ作品となる。
MVでは、楽曲のテーマと同じく“孤児”にフォーカスをあてた実写映像。宇宙船に乗ることは叶わないことと知りながらも、宇宙に想いを馳せる孤児の少年と少女を主役に描いた。
MVは、孤児たちが荒野をひたすら駆けていく様子を横画面のモノクロトーンで映し出され、最新のCGを屈指して制作された広大なスケール感を漂わせる背景の世界に、少年と少女の曇りのない希望にあふれた表情が印象的。
MISIAの美しく壮大な歌声が重なり、「進化と成長」そして「その先の希望」が感じられるMVとなっている。
制作を担当した新宮良平監督は次のように語っている。
「楽曲の歌詞を元に世界観を作り上げました。MVのテーマは“希望”です。孤児たちの子守唄、宇宙が歌うブルース、輝く夜空の星たちを眺めて感じる胸のざわつき。自分の居場所が本当は別に在るのではないかという衝動。宇宙への望郷とロマンを胸に孤児達が夜を駆けます。MVのラストカットで孤児たちは現実を突きつけられるのですが、背負った悲しみ、馳せた思いの分だけ、人はまた強くなり、やがて夢を現実に変えていくのです」
また、荒船泰廣監督はこう述べている。
「楽曲の歌詞を元に新宮監督と作り上げた世界観をCGを用いた壮大なヴィジュアルで描き上げました。朽ちた夜の街並みを走る子供達の姿や、希望を失った大人たちが彷徨う貧民街の様子。ここではない何処かへと憧れる主人公の現状を、スチームパンクの要素なども取り入れた前半の退廃的世界。またそれとは対をなす後半のシーンは主人公たちの胸のざわつきや未来への希望をスケール感溢れるSFの世界で表現しました。細部まで拘ったヴィジュアルが見所となっていますので、是非楽しんで見ていただけたらと思います」