BEGIN、繋がりをさとうきびで表現 3年ぶりアルバム
オリジナルアルバム『Sugar Cane Cable Network』を発売することが決まったBEGIN
デビュー25周年を迎えたBEGINが、オリジナルアルバムとしては約3年ぶりとなる今年2枚目のアルバムを発表する。本作は4日に行われた25周年ツアーに合わせて発表し、初日公演では「Blessing Rain」と「海の声」が初披露された。
今年6月にリリースしたアルバム『ビギンのマルシャショーラ』は、ブラジルのマルシャのリズムをノンストップで楽しむという企画性の強いアルバムであったのに対し、本作は収録する全12曲が新曲だ。
本作のタイトルは「Sugar Cane Cable Network」(シュガー・ケイン・ケーブル・ネットワーク)。Sugar Caneとは“さとうきび”の意味。今年、石垣島で行ったワンマンライブのステージ上のセットもさとうきびで作られていた。
さとうきびをタイトルに使用したのは、メンバーがある時さとうきびを見て、ふとケーブルを連想したという。この時「ブラジルやハワイなどに渡り、沖縄から渡った移民の皆さん、そしてそのご家族とも現地で触れ合い、離れていてもつながっている。そして皆さんのそばにも“さとうきび”がある。ある種、さとうきびでも自分たちは繋がっているんだ」そう感じ、そこにヒントを得てこのタイトルを付けたという。今回のレコーディングは石垣島と東京を結んだようだ。
アルバムの中身はバラエティに富んだ内容に。冒頭を飾る楽曲「Blessing Rain」は『JALホノルルマラソン2015オフィシャルテーマソング』で疾走感のあるナンバー。既に多数の問い合わせを受けているという、auのテレビCMで桐谷健太扮する浦島太郎が歌う「海の声」のセルフカバー。そして「アロハの花」は福島県のスパリゾートハワイアンズのショーの為に書き下ろされた曲。「ハンドル」はこのアルバムの発売に先行して、NHKラジオ深夜便『深夜便のうた』として7~9月まで放送されたバラード。
そして、10曲目の「サーファーに傘は要らないのさ」は、今年8月に行われた大阪・FM802主催の野外イベント『MEET THE WORLD BEAT2015』に24年振りに出演決定するもBEGINの出番直前の雷雨の為、イベント自体が中止になったという出来事があり、その時の“雨”がキーワードになって出来た曲だ。
BEGINはこのアルバムのリリースを目前に、4日から25周年記念全国ツアー『BEGIN25周年記念コンサート「Sugar Cane Cable Network」ツアー2015-2016』を、埼玉県・鴻巣市文化センタークレアこうのす大ホールからスタート。
この日は、満員御礼の約1100人で埋め尽くされた客席と歓声の中、メンバー登場。「小さな石垣島で生まれ育った僕らがデビューできるとは思ってなかった。25年間、皆さんのおかげで歩んで来れました。今日は親戚の結婚式の余興だと思って楽しんでください!」とコメント。25年を道を歩むようにデビュー曲「恋しくて」から前述のニューアルバムの中からも、リリースを前に「Blessing Rain」や「海の声」などが初披露された。25周年の集大成ともいえるセットリストで観客を楽しませた。今回のツアーは全24公演。最終日は25周年の最終日、2016年3月20日の東京・両国国技館で行われる。
![[写真]BEGINが3年ぶりオリジナルアルバム](http://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151006-20-360x468.jpg)
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