INTERVIEW

黒川想矢×堀越麗禾

若き実力派二人が響き合う映画「ARCO」アフレコ舞台裏


記者:編集部

写真:村上順一

掲載:26年04月24日

読了時間:約3分

 黒川想矢と堀越麗禾が、映画『ARCO アルコ』(24日公開)の日本語吹替版で声優を務めた。「アヌシー国際アニメーション映画祭」で最高賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされた本作は、2932年の未来からやってきた少年アルコと、2075年の荒廃した地球で生きる少女イリスの時を超えた友情と冒険を描く。この壮大な物語の日本語吹替版で、主人公アルコの声を担当したのは、映画『国宝』での好演が記憶に新しい黒川想矢。そしてヒロインのイリスの声を演じたのは、俳優・舞踊家として活躍の幅を広げる堀越麗禾だ。注目の若手実力派2人に、アフレコの舞台裏や作品への想いを聞いた。

――本作への出演が決まり、実際に映像をご覧になった時の感想はいかがでしたか?

黒川想矢 フランスの本編映像をいただいたのですが、今まで見てきたアニメーションの中で一番好きだと思いました。そんな素晴らしい作品を自分たちが声で演じられることが、不安もありましたがすごく嬉しくて、たくさん練習して臨みました。

堀越麗禾 私は近未来のお話ということで、最初はすごく緊張しました。

――アフレコ現場ではプレッシャーを感じることもありましたか?

黒川想矢  映像も音楽も素晴らしいので、そこに自分の声が入ってダメになってしまったらどうしようという気持ちは強かったです。

堀越麗禾  私もすごく緊張しました。マイクの前に立つと後ろにたくさんの方がいらっしゃって、「皆さんの期待に応えられることが私にできるだろうか」というプレッシャーはあった気がします。

――それぞれが演じたキャラクター、アルコとイリスについてはどのような印象を持ちましたか?

黒川想矢  アルコは「普通の男の子」と感じて、未来の世界でも家事をたくさんしていたりして、偉いなと感じていました。現代とかけ離れすぎていないからこそ未来の話でも皆さんが身近に感じてその世界観や人間性が想像しやすいのかなって思いました。

堀越麗禾  イリスは、お風呂での会話や食卓での学校の話といった日常的なシーンに性格が出ているなと感じました。仲の良い子にちょっかいをかけるような元気なところや、悲しみや寂しさといった感情も表に出すような子だと思って演じました。

――アフレコで特に苦労した点や、難しかった部分はどこでしょうか。

黒川想矢×堀越麗禾

黒川想矢 「距離感」の表現が難しかったです。映像の中では、例えば5メートルくらい離れていても、スタジオでは自分とマイクの距離は近いままですし、それを意識しながら演じるのは難しかったです。あとはフランス語を聞きながら日本語で話すので、どちらのセリフなのか分からなくなる瞬間もありました。

堀越麗禾  私も、監督から「もう少し呼びかけてくるイメージで」と何度もアドバイスをいただきました。頭の中では想像できていても、実際に声にするのは本当に難しいことなんだなと改めて感じました。

――お互いの演技の印象について教えてください。

黒川想矢  堀越さんは本当に器用な方だなと思いました。収録の時に僕は先に入って練習をして、堀越さんは後から入ってこられてすぐに本番だったのですが、全く焦ることなくどっしりと演技されていて。僕よりもずっと上手くて、すごいなという印象です。

堀越麗禾  そんなことないです(笑)。黒川さんは、私が現場に入った時にはすでに練習や収録をなさっていて、モニターから映像と声が聞こえてきました。空から落ちてくるシーンだったのですが、本当に落ちているかのような声で、アルコの顔にもぴったり合っていてすごいなと思いました。

――本作のテーマにちなんで、大切にしている「言葉」や支えになっているものはありますか?

黒川想矢  昨日、永山瑛太さんから「不安はエネルギーだ」というメッセージをいただいたんです。俳優はその不安をエネルギーにするものだと考えて、悩みすらも楽しんでいけたらいいなと、大切にしたい言葉になりました。

堀越麗禾  私は家族や色んな方からもらう言葉です。愛を伝えてくれたり、感謝されたりすると、この人のために何かしてあげたいという思いが生まれます。家族で愛のこもった言葉を言い合える時間は大切ですし、周りの方にも感謝を伝えるのはとても素敵なことだなと思っています。

(おわり)

黒川想矢×堀越麗禾

・衣装協力
 To b. by agnes b.【堀越麗禾】

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村上順一

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